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「青い山脈〈1949年〉」(1949)

【DVD発売中】

70点70

あらすじ

ある片田舎町の駅前。金物商丸十商店の店先に一人の女学生が「母が手元に現金がないからこれを町へ持って行って学用品を買いなさいって……」と小さく海光女学校五年生寺沢新子と書かれたリュックの米をつき出した。留守番の六助はドイツ語の教科書を放り出して大儀のついでに御飯を炊いてもらう。だんだん事情を聞いてみると母を二人もつ新子だった。一方英語教師島崎雪子は新子あてにきたラヴレターを見せられて、友達のいたずらだという彼女の言分に、何かしら尋常でない性格をつかみ、まして前の学校で転校を余儀なくされたこの娘に力になってやりたい衝動にかられる。そしてライ落な校医の沼田にこの問題を相談するが意外な答えだったのでついなぐってしまう。雪子は恋愛の問題を講義しつつ偽のラヴレター事件を直接生徒達に説いてゆく。しかし生徒達は「学校のために」やったといい、その理由として新子の行動を六助と結びつけて曲解した例をあげた。雪子は生徒達の旧い男女間の交際の考え方を是正しようと努力するが、それはますます生徒達の反感を買うばかりだった。教員仲間でも雪子の行動を苦々しく思い民主主義のはき違いなどといいつつ問題は次第に大きくなっていった。新子はそのうづ巻の中にあっても、高校生の六助や富永たちとつき合って行く。ついに学園の民主化を叫ぶ名目で新聞にまで拡がり、沼田も黙っていられず、雪子の協力者となる。沼田の患者の一人梅太郎(芸者)はうらみのある理事長の井口を相手にまわし大いに気えんを吐く、彼女の妹の和子も小さな味方として協力した。ついに理事会の日がきた。沼田医院を根城にして案を練る沼田、和子の父兄代理の梅太郎、ガンちゃん、雪子も力がついてくる。理事会は教頭の経過報告からはじまった。井口が正面の会長席に座っている。雪子は退席を命じられたがどんな批判でも、はっきり伺いたいとがんばった。いじわるい田中教師や、立場に困っている校長、教頭、熱心に説明している沼田、雪子の理整然した答え、梅太郎、ガンちゃん達の議論とユーモアのうちに理事会は展開されてゆく。父兄達の異様な顔もほぐれて五分五分の態勢が七分三分となる。形勢不利とみた井口は「これから最も民主的な方法で無記名投票で……」と提議した結果は島崎先生を可とするもの十二票、生徒を可とするもの六票。勝利であった。しかし、その夜沼田はケガをした。最早や争う必要もない、彼を看護する梅太郎、雪子−−。やはり生徒達の青春の躍動はおさえきれない。次第に雪子や新子達に理解の目がむけられてくる。ラヴレター問題も同級生松水浅子の策略だったことが彼女自身の口から解かれてゆく。かくしてダンスパーティーの夜。数十名の男女が踊っている。学生達も沼田、雪子、梅太郎、新子、六さん、ガンちゃん、和子、みんなの顔が見える。梅太郎は沼田と雪子を組ませるのであった。新子と六さんも一緒に踊りながらなにかしきりに議論しているようだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1949年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 183
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