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「もう頬づえはつかない」(1979)

【DVD発売中】

67点67
ベストセラーとなった見延典子の小説(早大文学部文芸科の卒業小説)『もう頬づえはつかない』を、ATGが東陽一監督で映画化した作品。早大文学部に通うまり子は、同じく早大生の橋本と同棲している。それもごく軽い気持ちで……。これにまり子のかつての同棲相手である売れないルポライターや画家くずれの大家らも登場して、物語は大きな起伏もなく淡々と進んでいく。ポスト学園紛争の“シラケ世代“や“フィーリング世代“の感覚をそのまま映画化したかのような作品。古い形の“恋愛“とはかなり遠いところで男たちの間をフラフラ漂っている女子大生を演じた桃井かおりが光る。

あらすじ

早大生のまり子は、アルバイト先で知り合った同じ大学の橋本と、三十過ぎの芽の出ないルポライターの恒雄という二人の男とつき合っていた。まり子は現在橋本と同棲中で、その前は、恒雄と恋愛関係にあり、彼のために薬剤師になる夢を捨て大学も変えたことがある。彼女は恒雄のことで札幌の母と喧嘩して、以来、仕送りもなく、今は大家の中年男高見沢の妻・幸江の経営する美容院でバイト中だ。ある日、橋本と同じアパートにいる明美という女から、二人が以前、関係していたことをまり子は聞いた。そんなとき、突然恒雄が戻ってきた。彼は故郷で働くという。そして、まり子と橋本の関係を知って怒る恒雄に、彼女は抱きついていく。その現場を見た橋本は恒雄と争いになり、まり子の前から去っていく。暫くして、橋本は故郷鹿児島で就職を決めてまり子の前に現われた。その頃、あの橋本と争った日以来、行方をくらましていた恒雄も戻ってきて、まり子は恒雄と久しぶりのセックスをするが、以前のような気持にはなれなかった。それは、恒雄が自分の夢を追うばかりで、彼女の立場を考えようとしないからだ。一方、橋本もまり子を連れて故郷に帰りたいと言う。自分のことしか考えない二人の男に、まり子はひとりで生きていく決心をするのだった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1979年
製作国 日本
配給 ATG=あんぐる
上映時間 113
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