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「亡霊怪猫屋敷」(1958)

【DVD発売中】

100点100
大蔵貢製作・中川信夫監督による化け猫映画の決定版。中年の医師が病弱な妻の療養を兼ねて故郷の屋敷で病院を開業するが、夜ごと不気味な老婆が現れて妻の命を狙う。和尚の話によると、昔この屋敷で行われた殺人に加担した若党が妻の先祖であった……。戦前は鈴木澄子、戦後は入江たか子のおどろおどろしいメイクで有名な化け猫映画を、中川信夫監督は現代のエピソードを前後につけ加えることによって、現代にも起こり得るリアルな恐怖譚として提示した。「東海道四谷怪談」「地獄」「女吸血鬼」「憲兵と幽霊」と並ぶ中川信夫監督の新東宝時代の代表作。

あらすじ

大学の研究室で停電の夜久住助教授は六年前の不思議な事件を思い出した。−−彼の妻頼子の病気療養のため、郷里に帰り開業したが、住んだ家は幽霊屋敷と呼ばれるものだった。頼子は気味悪い婆さんの夢ばかり見るといった。ある雨の晩、その老婆が現れ頼子を襲ったが、久住の足音に逃げ去った。しかし、老婆は久住を往診と偽って連れだし、その間に番犬を殺し、またも頼子に襲いかかった。ちょうど久住が帰りつき命は助かったが、頼子の兄健一に相談すると、彼は檀那寺・了福寺の和尚に紹介した。和尚は化猫の怨霊の仕業だと、次のような話をした。−−昔、あの屋敷には大村藩の家老・右堂左近将監が住んでいた。彼は大変気短かで、碁の師匠竜胆寺小金吾を、彼が少し時間に遅れたことや“待った”を承知しなかったのに立腹し、斬り殺してしまったのだ。若党の佐平治をおどして、死体を壁にぬりこめ、小金吾の母宮路には彼が碁の修業に旅に出たと知らせた。しかし宮路は息子の亡霊を見、また息子の愛猫の玉がくわえてきた血染めの小布れで、右堂家に息子の安否をたずねに行った。そこで、彼女は横恋慕の将監に犯され、愛猫に怨みを言い聞かせて自害してしまう。将監の息子・新之丞の元服の日、将監の老母は現れた怪猫に殺された。怪猫は老母に化ける。新之丞と好き合っていた腰元・八重は、老母のいいつけで将監の部屋へ行き、彼に犯される。そのとき、新之丞が駈けつけたが、将監の目には小金吾のように見え、猛然斬りつける。とめようとした八重が宮路に見え、彼は八重を斬っていた。将監は老母の部屋を襲ったが、その時また息子が小金吾に見え、結局父子は刺し違えて死ぬ。−−和尚は頼子の先祖は佐平治だと云った。その夜またも老婆が現れ、頼子は失神した。老婆は小金吾のぬりこまれた壁に消えた。……研究室に不気味な足音が近づいてきた。戸が開くと同時に、停電が終り、電燈がついた。妻の頼子だった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
配給 新東宝
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