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「バタアシ金魚」(1990)

71点71
「三月」「田舎の法則」などの8ミリ映画がPFFに入選し、一躍注目された松岡錠司が望月峯太郎の同名人気コミックを原作に、商業映画を初監督した話題作。周囲の迷惑お構いなしの自信過剰高校生・カオルと、彼に一目惚れされ、一方的な愛の押しつけに心身ともに疲労困憊しつつも反撃に出る少女・ソノコが繰り広げる愛と戦いの青春映画。夏の緑と青を眩しく映す美しい映像の中、カオル役のために生まれたとしか思えない筒井道隆と、高岡早紀がハツラツと好演。松岡監督は、永遠不滅の思春期の揺れ動きを見事に活写した。

あらすじ

ある日の放課後、プールサイドのソノコに一目惚れしたカオルは自分がカナヅチにもかかわらず水泳部に入部してしまう。そんないまどき珍しいくらい無邪気な彼にソノコはすっかりあきれてしまうのだった。自分が困ったときだけ接近するガールフレンドのプーを口説いてバイクを借りたカオルは毎朝ソノコを強引に迎えに行く。さらにソノコの母まさえを味方につけ、ちゃっかり家にあがりこんでまさえと冷麦をすすったりしている始末で、ソノコは開いた口がふさがらない。そんなある日、ソノコとの愛の為にオリンピック出場を決意したカオルはスイミングクラブに通い始める。ソノコに認められたい一心で子供たちに混って必死の猛特訓を始めたカオルは、首から金メダルをぶらさげた変なババアのもとで日夜練習に縛られるのだった。そんな時、呼び出されたカオルが河原へ行くと水泳部のエース永井に肩を抱かれたソノコが立っていた。それはソノコの策略で、そんなことにうろたえないカオルだったが水泳部の新人戦で永井に惨敗したカオルは日増しに永井に対する一方的なライバル心が強まってくるのだった。だが、カオルのことで精神的安定を保てなくなり、いつしかヤケ食いをするようになっていたソノコは結果ひどく太って見る影もなくなっていた。そこまで嫌われていたのかと思い込んだカオルはついにソノコの前から去ることを決心する。そしてその時初めて自分自身の為に闘うことの厳しさを感じるのだった。しかしソノコもいつしかそんなカオルに想いを寄せるようになっていた。そして水泳部から去ろうとしているカオルに自分の想いを伝えるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1990年
製作国 日本
配給 日本ビクター
上映時間 95
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