閉じるボタン

「二十才の微熱」(1992)

55点55
金が目的でも、女性が嫌いな訳でもないが、ゲイバーで体を売っているクールな大学生、樹。常に他人と距離を置いて生きている、そんな彼の微妙な心情を、周囲を取り巻く男女とのかかわりの中に繊細に綴る。現代の若者たちの感性を、優しい眼差しで捉えたみずみずしい青春映画だ。1989年度PFFアワード・グランプリを受賞した橋口亮輔の劇場映画デビュー作。

あらすじ

離婚した両親と別れ一人東京で暮らす樹たつるは、昼間は大学に通いながら、夜はアルバイトとしてゲイバーで男たちに身体を売っていた。そんな彼に同じクラブで働く高校生の信や、大学のサークルの先輩・頼子らがそれぞれに想いを寄せるが、樹はそれを拒むわけではなく、かといって求めるでもなかった。信は彼に好意を寄せる幼なじみのあつみの助けを借りてバイト先から学校に通っていたが、ホモセクシャルであることから両親と対立し、しばらく樹の部屋に泊めてもらうことにする。樹のアパートを訪ね信と鉢合わせした頼子は、樹を自宅に招く。彼女の家で、彼女の父親が先日の自分の客であったことを樹は知り、居心地の悪い思いをしながら知らぬふりをしていたが、食事中に思わず吐いてしまう。一方信を心配するあつみも樹に会い、そこで信のバイトの内容を初めて知ってショックを受ける。四人の気持ちは微妙にずれ始めていった。ある日樹はクラブのマスターから、信がホテルの客を困らせているからと代わりを頼まれる。ホテルについた樹は、若い男の客から信と二人抱き合うよう注文されるが、お互いにこわばって行えない。客から激しく叱責を受け嗚咽してしまう二人だったが、帰り道の彼らは、押し隠していた感情を解放したあとのごとく、微妙あ関係のまま、だがどこか晴れ晴れとしていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
配給 ポニーキャニオン=ぴあ
チケット 前売りチケットを購入する