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「眠狂四郎 人肌蜘蛛」(1968)

【DVD発売中】

68点68
母の墓参りに甲府に立ち寄った狂四郎は、そこで将軍・家斉の妾腹の兄妹が暴虐の限りを尽くしていることを知る。己れと同じ混血の青年を救うため、その鬼館に向かった狂四郎は毒矢を受け意識を失ってしまう。村人をなぶり殺す闘技場や情欲にふける姫など、猟奇度の高い一編。

あらすじ

母の墓参に、甲府へ立寄った眠狂四郎は、将軍家斉の妾腹の子という権力をカサに、暴虐の限りを尽す土門家武、紫の兄妹の鬼館へ、召出された薬師寺兵吾の身変りとして出かけた。甘美な肌を誘いに迫る紫や奴隷男蜘珠手の攻撃を受けた狂四郎は、敵の一瞬のスキをみて、鬼館を脱した。だが、戻ってみると兵吾と村娘はるの姿はなく、瀕死の七蔵が横たわっているのみだった。七蔵は、二人の救出を依頼すると世を去った。一方、紫、家武の一派は、種種の好策を隠して狂四郎に迫った。狂四郎は、ハンセン病を装う女を見抜いたものの、不覚にも家武の毒矢を腕に受けてしまった。薄れゆく意識の中、狂四郎は辛くも草むらに身を隠したが、ついに力尽きてしまった。そんな狂四郎の危機を救ったのは、公儀目付役都田一関だった。そこで狂四郎は、将軍家安泰のため乱行の紫兄妹を葬ってくれと頼まれたが、救命の礼を述べ、その申出を断った。そんな折、狂四郎の身を気遣って近付く女が現われた。紫の一味で門付女須磨だった。だが狂四郎の魅力にとりつかれた須磨は、身の危険も省りみず、陶酔の夜を燈すのだった。須磨の裏切りを察知した紫は、兵吾との交換条件を持出し、狂四郎を森の荒家に誘った。危険はもとより承知の上、森の一軒家に出かけたものの、十字架にかけられた須磨の裸体を前に一瞬歩を止めた。その時、火煙筒が投げ込まれ、死体を装っていた紫一派の集中攻撃を浴びた。しかし狂四郎の円月殺法は冴えわたり、狼狽する敵陣深く斬り込んでいった。やがて狂四郎は紫の身体を冷やかに賞味すると、兵吾との交換を家武に伝えさせ、闘技場に向った。しかし、面前で兵吾を射殺された狂四郎は、鋭く迫る一味に敢然と斬り込んだ。冴えわたる円月殺法に蜘蛛手はじめ次々と倒れ家武も血しぶきをあげて倒れた。あえない兄の最後を見とどけた紫は、炎上する鬼館へ身を投げた。土門家破滅の礼を装い斬りかかった都田も狂四郎の一閃に最後をとげた。同じ黒ミサの運命を受けた、混血青年兵吾の屍を前に佇む狂四郎。その姿は憂愁をおびていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1968年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 81
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