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「走り来る人々」(1958)

100点100
放浪の末、帰るつもりのなかった故郷へ帰ってきてしまったデイブは、酒びたりの日々を過ごす。やがて彼は正体なく酔っぱらい、何となくこの町まで連れてきた女ジニーと結婚しようとする。それは彼女を愛しているからではなく、すべての希望を失ったからだった。つかの間の幸せに酔う二人の背後に、ジニーと以前関係のあった男レイモンドの銃口が向けられる。名匠V・ミネリの見事な演出がそれぞれの俳優の個性をうまく引き出している愛憎ドラマ。

あらすじ

2日酔いのデイブ・ハーシュ(フランク・シナトラ)を乗せたバスが、パークマンの町に入ってきた。デイブは14の時、ある事件を起し追い出されるようにこの町を出た。その後、放浪の末ヨーロッパ戦線に従軍した。その間、小説が唯一の楽しみで自分でも書いた。その彼が除隊祝の馬鹿騒ぎの挙句、ついふらふらと帰るつもりもない故郷行きのバスに乗っかってしまった。デイブの兄のフランクは宝石店を経営して、かなり成功していた。彼の家には美しい妻アグネスと年頃になった娘がいた。フランクは昔のことは忘れ仲よくやっていくべくデイブを訪ねた。しかしデイブはフランクがあまりに自分と違いすぎているのを知った。デイブはフランクを追い出すように帰し酒場へ行った。デイブはそこでアル中のディラート(ディーン・マーティン)に会い、やりたい放題をして生きている彼と共鳴してしまった。その夜フランクの家でデイブのための歓迎会が行なわれた。お客には大学教授のフレンチ父娘が招かれた。娘のグェンを一目みたデイブは彼女に惹かれてしまった。デイブは彼女が仲仲接近し難い女だと分かると、2人に共通する文学を道具に使って、グェンの気持ちを掴むことにきめた。デイブは歓迎会を出ると再び酒場へ戻った。そこにはジニイ(シャーリー・マクレーン)がいた。ジニイはデイブが正体なく酔っ払ってシカゴから何となくこの町についた時彼女の言葉でそれを知ったデイブは、可哀相だとは思ったが金を与え態よく追っ払ったのである。そのジニイは先程から、前に関係のあったレイモンドという男に執拗につきまとわれ困っていた。そこでデイブはディラートと一緒にレイモンドを酒場から叩き出してやった。一方グェンはデイブの書いた「終らざる物語」を読んで彼のすべてを知った。そして改めて彼を見直すのだが、結局デイブの求婚は断ってしまった。グェンと別れたデイブは、ふとジニイと結婚する気になった。本当の幸せを掴んだジニイは幸福の絶頂だった。彼女には希望を失って結婚する気になったデイブの気持など分からなかった。肩を並べて歩いていく2人を、いつか酒場でデイブに追っ払われたレイモンドは必死で追いかけていた。このことをふと知ったディラートはデイブに知らせるべく2人のあとを追った。そしてディラートがやっと2人の姿を発見した時、レイモンドが2人に拳銃を乱射した。駆けつけたディラートがやっとレイモンドをとり押えたが、ジニイは死んでいた。彼女の死顔は束の間の幸せに酔っているようであった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国
上映時間 136
カテゴリ ラブ・ストーリー
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