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「モスクワわが愛」(1974)

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白血病で余命いくばくもない日本のバレリーナが素質を認められて正式にボリショイ・バレエ団へ入団。幸運にも次回公演作のプリマに起用され、血のにじむようなレッスンを重ねるのだが……。彼女とソ連人彫刻家との国境を越えた愛を描いたメロドラマ。

あらすじ

モスクワに着いた小野百合子の心ははずんでいた。ボリショイ劇場のバレーマスター、ミチャーエフに認められ、ボリショイ・バレー団に正式入団が許された時、百合子は東京の街を踊り出さんばかりに走りまわったものだ。そして、その嬉しさのあまり、百合子は早川哲也の淋しげな様子にも気づかず、東京を発ったのだった。ボリショイのレッスンはさすがに厳しかったが、それでも百合子は幸福だった。そんな百合子を稽古場で熱心にスケッチしている青年がいた。彫刻家のヴァロージャである。ミチャーエフにひどく叱られたある日、気落ちした百合子はしょんぼり雨に打たれて帰路についた。そんな彼女に優しく傘をさしかけてくれたのはヴァロージャだった。一方、東京の哲也は、百合子からの手紙がとだえがちのため、思いきってモスクワにやって来た。だが、そのことがかえって、百合子のヴァロージャへの愛をますます確かめる結果となった。ボリショイ・バレー団の次回公演「ジゼル」のプリマに百合子が指命された。ターニャをはじめ、バレー団全員の祝福を受ける百合子−−。百合子が倒れたのは、公演も間近い日の昼下りであった。白血球の異常な増殖が認められた……白血病。モスクワに駐在する百合子の叔父・野川によれば、百合子の母は広島での被爆者で彼女は原爆二世だったのだ。失意の百合子を救えるのはヴァロージャしかいないと思った哲也は、百合子に彼に会うようにすすめた。そのヴァロージャは黒海沿岸の保養地・ソチにいた。哲也に連れられてソチに来た百合子は、ヴァロージャにすがりはしたが病気のことは知らせなかった。死ぬ前に一度だけ彼に会いたかったのだ。そして、嵐の日、百合子はひとり海の中へ身を沈めた。哲也から全てを聞いたヴァロージャは、百合子を探し、波間に沈む彼女を救った。意識を取り戻し、ヴァロージャを認めた瞬間から百合子は、激しくヴァロージャを求め、生きたいと心から思うようになった。そして、モスクワの病院へみずから戻ったが、病状は急速に悪化していった。苦痛が激しかった、目が見えなくなり始めていた。「百合子危篤」の報に驚いて飛んできたヴァロージャは、一昼夜、百合子の手を握りつづけていた。意識が混濁してきた。ヴァロージャの励ましの声も、もう百合子の耳には聞こえなかった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1974年
製作国 日=ソ連
上映時間 93
カテゴリ ラブ・ストーリー
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