閉じるボタン

「真赤な恋の物語」(1963)

0点--
メリメの『カルメン』を翻案したメロドラマ。赴任早々、密輸組織への潜入を命じられた立野三郎刑事は、キャバレー“ハバネラ“へと出向く。そこの支配人・鬼頭は組織のNo.2で、彼の情婦は摩紀。そんな摩紀の魅力に惹かれた立野は、職務を忘れて情欲に溺れていく……。この年、吉田喜重監督との婚約を発表した岡田茉莉子が、脂のノッた女の魅力を見せている。

あらすじ

立野三郎警部補刑事は赴任早々、すでに内偵中の密輸組織の中へ潜入することを命ぜられた。それはミナト屈指のキャバレー“ハバネラ”だった。ここでは、最近支配人の鬼頭を中心に、歌手であり、彼の情婦でもある美貌の摩紀をめぐって地下組織が暗躍しているというのだ。麻薬患者のピアノ弾きのあとに入った三郎は、うまく摩紀に接近することができたが、その情熱的な魅力に、ひきこまれていくのだった。或る日鬼頭と摩紀がたくらんだ麻薬取引の情報を知った三郎は警察に通報した。多量の麻薬は押収された。三郎の密告と知った鬼頭は、ガスライター責めのリンチで、三郎にドロをはかせ、サツの廻しものというその身を買収した。すてばちになった三郎は、摩紀との情欲の生活に陥ちこんでいった。摩紀と三郎の仲を嫉妬した鬼頭は、殺そうと迫った。ちょうどその時、鬼頭のボスでハバネラを舞台に暗黒街に君臨していた片目と呼ばれる男が高飛び先から突然帰ってきた。鬼頭の裏切行為に怒った片目は残忍な“また裂き”のリンチで殺してしまった。摩紀のとりこになった三郎は、ともすると片目に傾きかける摩紀を前にこの大者を相手どって五分の勝負を打つばかりでなく、片目の乗るモーターボートに火をかけ、消してしまうのだった。かくして三郎は警察官を辞職し“ハバネラ”の支配人となった。甘い夢を見る彼の前に人気歌手赤木健二の出現は、意外であった。若々しい肢体に魅惑された摩紀は健二との情欲におぼれた嫉妬に狂った三郎は摩紀の胸を刺した。ぐったりした摩紀を抱く三郎の背中を片目の手下の銃口が火を吐いた。打ちよせる波の中に二つの死体が洗われていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 99
カテゴリ ラブ・ストーリー
チケット 前売りチケットを購入する