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「三つの愛」(1954)

【DVD発売中】

50点50
知恵遅れの息子をもつ学者夫婦、貧しさから結婚のできない若い恋人たち、妻に裏切られたことから神に仕える身になった神父、家族のためにタダ奉公に出された少年……。様々な人生にある人々が、力強く生きていく姿を描く。ベートーベンの『第九』をテーマ曲にしている。小林正樹が自身のシナリオで初めて演出した。

あらすじ

高原の静かな村に大学教授をしながら細々生計を立てている翻訳家の志摩修平と幸の夫婦が住んでいた。一人息子の平太はいわゆる特異児童で、蝶を追い鳩を愛し、鳥の鳴き真似をしては野山を駈けずり廻っていた。村の村会議員で造酒屋の孝造の許へ中川郁二郎という笛の上手な少年が母親のふみに連れられて奉公にやって来た。学校へあげてやるというのは名ばかりで、ていのいいタダ奉公に雇われたのである。何時かこの寂しい二人の少年は友達になるが、村人達は何かと特異児童の平太をつまはじきにした。新しく小学校の音楽教師に赴任して来た里見通子と教会の牧師で修平の友人の八杉神父だけが平太に優しくしてくれた。八杉は妻町子に裏切られた事から神に仕える身となったのである。通子にも西田信之という絵描きの恋人がいたが、貧しい二人には結婚さえ自由にならなかった。仕事の都合で、修平は東京へ転宅しようとする。しかし幸と八杉に言われ平太のため此の土地に留まる事に飜意した。八杉も町子の罪を許した。信之と通子とはお互いの愛情の中に美しく生きつづけた。郁二郎も貧しい母を考えて苦しい中に生き抜いていた。しかし平太は小鳩を親鳩の許へ帰してやろうとして木から落ちて死んだ。平太の墓には「神の許に帰りし誠実な魂、小鳥を愛せしよき友」と刻まれた。平太の鳥が大空に放たれ、幸の目は涙ににじむ。どこからか歌声が聞えてくるようだ。何時の世にもただ真実に厳粛に生き抜いてゆく人間にのみ歌われる歓喜に寄せる歌声が……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 114
カテゴリ 人間ドラマ
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