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「銀座三四郎」(1950)

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「姿三四郎」の富田常雄の原案による柔道映画。主演は黒澤明の「姿三四郎」でも主役を演じた藤田進。銀座で診療所を開く熊介は柔道六段であったが、銀平との約束で腕力を封じている。学生時代、熊介が銀平の片目に傷を負わせたのが原因だった。そんなある日、マリエが暴力団に捕まっているのを知り、ついに大暴れ……。のちに「銀座の猛者」と改題された。

あらすじ

柔道六段の荒井熊介は大陸から引き揚げた医者で、今、銀座裏で「アライ診療所」を開いている。彼を毎朝起こすのは「鳥銀」の娘絹江で、彼女は熊介を起こすのを楽しみにしているらしい。熊介には忘れられぬ人がいる。それはカナリヤさんこと立花マリエである。今度逢うときは結婚しようと別れて五年、今だに生死もわからない。友人で先輩の松原大三は北海道の妻のところへ帰ったが、妻が死んでいたので「アライ診療所」に身をよせ、二人は貧しい人に親切をつくしていた。熊介は柔道六段だが、腕力を振るうのは禁じていた。それは鳥銀の亭主、絹江の父親銀平と固い約束があるからだ。熊介は学生時代銀平の片眼をつぶした。銀平はそれを許したので、熊介は恩に着て、銀平と暴力を振るわぬ約束をしたのだ。銀平は熊介に絹江を貰ってもらいたいが何かいい出しにくいのである。ある夜負傷者の報に熊介と松原が駆けつけたところはバー「カナリヤ」。そこにマリエを発見した。熊介はマリエに約束の結婚を申し込んだが、マリエは「許して、私には夫があります」と。熊介はあきらめた。そして絹江と結婚することにした。絹江一家は大喜びだった。その挙式も近付いたある日、マリエが倒れ、それを診察した熊介は、マリエが暴力団の親方の情婦にされていて、逃げるにも逃げられなかったことを知った。熊介は松原に頼んでマリエを郊外の病院へうつした。それを知った暴力団ではある夜熊介に呼出をかけた。夜ふけの銀座街頭。与太者にかこまれた熊介は公衆電話のボックスに飛び込んで銀平に「約束を破るぞ」とどなると、猛然と与太者をなぎ倒した。翌日の新聞は「銀座三四郎」の登場だと賛美したが、彼の心は重かった。不幸なマリエは自分の心づくしで幸せになれるのではないか、絹江には他に幸せを求められるだうろ、と、だが松原は、それは違う、本当の絹江さんの意志を聞いてみろ、と、そこで再び絹江に逢った熊介はそこでせっぱつまった女の愛情に抱きしめられた−−幾日かすぎて、新婚旅行に旅立つ熊介、絹江を蔭ながら見送るマリエの姿があった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1950年
製作国 日本
配給 新東宝
上映時間 82
カテゴリ アクション
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