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「献身」(1961)

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電車の中で知り合った女・朝子の美しさに惹かれた検事の柏木。だが彼女は麻薬取り扱いの容疑で拘置されている男の妾だった。他人の目から見れば無償とも思える愛情をその男にひたむきに傾ける彼女を知って、柏木はますます激しい愛の炎を燃やす。丹羽文雄の新聞連載小説が原作の文芸メロドラマ。

あらすじ

東京へ向う上り特急の中で、柏木啓は瀬川朝子を知った。朝子の美しさは深く柏木の心を打った。柏木にとって朝子との二度目の邂逅は思いがけないことから始った。柏木の先代が恩義を受けたという一条家の当主、一条英信の身柄を頼みに来たのが朝子だった。英信は麻薬取扱いの容疑で拘置され、朝子はその妾だった。英信には、その他、故郷には妻と妾の房子がいた。東京での朝子は、朝明というバーを経営していた。柏木は、他目から見れば無償とも思える愛情を英信にひたむきに傾ける朝子を知って、彼女に愛情を感じるようになった。彼は朝明にも現れて、朝子への激しい愛情を告白した。英信の麻薬容疑は幸いに、執行猶予となったものの、刑事事件に関りあったことを却って自分の強みにもして、新しいブロック工場建設の責任者という地位を獲得した。新工場は東京にあり、新しい地位は房子の世話であった。妻子を先に上京させた英信は、房子と熱海ですごし朝子のアパートに現れた。房子とのことを知った朝子は、英信と訣別、アパートを変えた。そんな朝子に柏木は益々惹かれていった。東京に出た英信はまた事件を起した。今度は背任横領の疑いである。この事件は柏木が担当することになった。英信の常套手段で、工場を任されたらそれを乗取るという背任行為をやってのけたのだ。取調室に対峙した二人の間に、始めて朝子の名前がのぼった。「朝子にどっちかを選ばせろ」平然と云ってのける英信に、柏木は朝子への求婚の決意を固めた。英信が上京してから世話している芸者喜久奈の訪問を受けた朝子は、その晩、英信に箱根へ誘われ一緒に出かけた。東京では、求婚に朝子のアパートに現れた柏木がそれを知った。そして三面鏡に口紅で“あなたは新しい女なのか古い女なのか”と書き残して去っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1961年
製作国 日本
配給 大映東京
上映時間 94
カテゴリ ラブ・ストーリー
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