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「真実一路」(1954)

60点60
山本有三の同名小説の、二度目の映画化。かつて、愛人との間にできた子供を腹に抱えて、守川義平と形ばかりの結婚をしたむつ子。今は家出をし、別の愛人と暮らしている彼女は、18歳になった娘のしず子と再会する。愛について真実を貫いているつもりのむつ子だが、しず子はその生き方をふしだらと思うのだった。

あらすじ

十八になる守川義平の娘しず子は大越護との見合いの報告に弟の義夫を連れて伯父河村弥八を訪れたが、そこで家出した母のむつ子に会った。何の事情も知らない義夫はけげんな眼で彼女を見るのだった。むつ子は以前の愛人との間に出来たしず子を腹に抱えて、義平の許に嫁いで来たのであるが、世間体を飾るだけのこの結婚は義平にとってもむつ子にとっても不幸であった。間もなくむつ子は家出し、現在は浅草でカフェーを経営しながら、今の愛人隅田恭輔の螢光燈の研究を助けていた。この様な理由で大越家から破談されたしず子は傷心の身をむつ子の弟の絵描きの叔父河村素香に訴えた。「姉さんも気の毒な人だよ。みんなが言うようにふしだらな女じゃない、自分の本当の生き方をしたいともがいていたんだ。」素香はそう言って「真実一路の旅なれど」と言う白秋の詩を呟いた。義平の死で葬式に訪れたむつ子は、続いて起った義夫の盲腸の看護に当り、そのまま守川家に居ついた。母親の居ない寂しさを味わっていた義夫はよく懐いた。しかしむつ子は矢張り隅田を思い切れず、その事からしず子と折合ず家出した。隅田が生活苦と失敗から自殺すれば、むつ子も後を追うより仕方なかった。子供を産めても母親になれない女−−これが彼女の真実一路の人生だった。母を失くして再び寂しい義夫は運動会の選手に選ばれた。懸命に力走する義夫の耳に、死んだむつ子の声が聞えて来た。亡き母の声援に義夫はテープ目指してまっしぐらに走った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 140
カテゴリ ラブ・ストーリー
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