閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「塩狩峠」(1973)

100点100
クリスチャン作家・三浦綾子の『氷点』と並ぶ代表作の映画化。身を挺して列車事故から乗客の命を救った青年の実話がモデルだが、宗教臭さは強くない。事故までに、主人公が通過した信仰への、珠玉のエピソードで綴る感動作。

あらすじ

名寄発札幌行きの蒸気機関車が、二両の客車をひいて塩狩峠をあえぎながら登っていく。国鉄職員の信夫にとって、今日は特別の日だった。札幌で幼な馴染のふじ子との結婚式の当日なのだ。信夫は同乗していた行商人の六造との昔語りの中で、遠い追憶の中に浸った。明治十九年・東京−−。信夫の母・菊は熱心なキリスト教徒だったために、祖母のトセから離別を言いわたされた。トセには頭の上らない、父・貞行は離婚をせずに菊を別宅に住まわせた。数年後、トセが死に、菊は家に戻って来たが、小学生の信夫は美しい菊が母親であることに内心嬉しかったが、キリスト教を信じている母が不気味でもあった。信夫は小学校で同級の吉川と気が合った。吉川には生まれながら足の不自由なふじ子という妹があった。やがて吉川一家は北海道へ渡っていった。明治三十二年夏・札幌−−。信夫は吉川の誘いに応じて、札幌の北海道炭鉱鉄道に就職した。そのころふじ子はカリエスで三年越しの病床にあった。しかし信夫は、十九歳の彼女の美しさ、明るさに目を見張った。ある日、信夫は主任の和倉から娘を貰ってほしいと頼まれた。しかし、信夫はすでにふじ子に心を寄せており、吉川にふじ子を妻に欲しい、と正式に申込んだ。そして、吉川から、ふじ子はキリスト教徒だと知らされた。そこで初めて信夫はふじ子のかげりのない静かな微笑の原因が分ったような気がした。信夫は聖書を熱心に読み始めた。その頃、信夫は同僚の三堀が盗難事件を起こしたことを知り、自分が責任を持って彼を更生させるべき決心をした。明治三十三年春・旭−−。和倉と信夫と三堀は旭川の官営鉄道へと移った。信夫は心のねじれた三堀に手を焼いたが、仕事の傍ら日曜学校の先生になり、子供たちと一緒に讃美歌を唱い、祈る信夫の目は生生と輝いていた。信夫は歩けるようになったふじ子と結婚することになり、札幌行きの列車に乗った。信夫の長い追憶がつき破られた「汽車が離れた!」。塩狩峠をあえぎ、あえぎ登っていた最後の客車の連結器が離れて逆走しはじめたのだ。直線の先の急カーブは曲りきれない。信夫の瞼に花嫁姿のふじ子が映る。合掌したまま信夫はデッキから身を翻えした……。車内にガクンと強い衝撃、車輪は止まっていた……。五月。信夫の受難場所を示す白木の標の前にたたずむ、ふじ子、吉川、そして菊。さわやかな嵐の中に汽笛が遠く悶える。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1973年
製作国 日本
配給 松竹=ワールドワイド映画
上映時間 104
カテゴリ 人間ドラマ
チケット 前売りチケットを購入する

監督

キャスト

もっと見る