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「さようならの季節」(1962)

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東北の寒村で台風のため家と田畑を失った幸子の一家。南米移民を志して横浜にやって来た彼女はそこで幼なじみの高志と出会う。家族ぐるみの移民には労働者が3人以上必要なため、幸子が父によって偽装結婚させられそうになっていることを知った高志は、行方不明になっている彼女の姉を探す。浜田=小百合によるラブ・ストーリー。

あらすじ

数日後に出航するブラジル丸の舷側で、三宅高志はゆくりなくも、幼馴染の殿村幸子に会った。東北の寒村で台風のため家と田畑を失った幸子の一家は南米移民を志して横浜にきたが、一年前に家出した姉加代子にも会えずじまいになるかも知れないという。そんな彼女がいじらしく、高志は明日の再会を約して勤め先に戻った。早くから両親に死別した高志は、この土地で回漕業をいとなむ伯父徳太郎の店で働いていたが、主人の娘節子は彼に好意以上のものを感じている。翌日、幸子との約束の場所に、安夫と名乗る青年が待っていた。「俺は幸子の亭主だ」と捨てぜりふを残して、安夫は去った。遅れてきた幸子は、家族ぐるみの移民には労働力が三人以上必要だが、病弱な母フミが除外され、加代子も行方不明なので、父が独立移民組の安夫を臨時の夫として手続きをとってしまったのだと語った。高志は店に帰ると、節子に幸子の身の上を打ち明けた。翌晩、美しい星空の下で、高志と幸子は愛を誓い合うのだった。思いがけなく加代子の居所が判り、フミがチャブ屋へ出かけたが、加代子はとり合わない。高志が彼女と会った。加代子が南米行きを承知すれば、幸子は心にもない結婚をしないでも済むからだ。加代子が借金のためチャブ屋から足をぬけないでいると知って、高志は節子に頼んで金をつくってやった。自由の身となった加代子が両親のいる移民斡旋所に移り、幸子は日本に残って徳太郎の店で働くことにきまった。しかし、節子が高志を熱愛していると知って、幸子は皆の幸福のために、自分は南米へ行くべきではなかろうかと悩むのであった。そんなとき、安夫が移民を断念して郷里へ帰ってしまった。定員不足で両親が途方にくれているのを見て、幸子は南米行きを決意した。出航の朝、ブラジル丸が岸壁を離れたとき、高志が駆けつけた。デッキの上で、幸子は次第に小さくなってゆく高志に向って叫び続けた。「さようなら、高志さん、さようなら…」 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 72
カテゴリ 人間ドラマ
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