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「雨の中に消えて」(1963)

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お寺の部屋を借りて自由奔放な同居生活を送る高校の同窓生3人組。快活な女子大生のあや子、花嫁修行に励む感傷的なきみえ、一番大人の出版社編集部員たか子。3人はそれぞれに思いを馳せる男たちがいたが、やがて彼女らは不可解な大人の世界の激しい空気に巻き込まれていき……。西河克己監督らしい快活な青春映画。

あらすじ

川路あや子、河原たか子、桑田きみえの三人は北国の高校の同窓生、目下お寺の部屋を借りてささやかな、けれど自由奔放な同居生活を営んでいた。決活でチャーミングなあや子は女子大生、ボーイフレンドの村田栄吉がいる。せっせと花嫁修業に励むきみえは、高校時代、雪山で優しく抱いてくれた教師渡部との淡い思い出に浸るような感傷的なところもある。出版社の編集員であるたか子は一番おとな、唯一の苦手は彼女に好意をよせる作家高畠である。期せずしてこの三人に襲ってきたのは、不可解な大人の世界の激しい空気だった。都会議員候補樺山の応援弁士を引きうけたあや子は、二号が二人もいる彼が自分のお尻をツルリとなでること、その上、村田が童貞でないことを知っては我慢できなかった。しかし、村田の淡々とした態度から善意に解釈することができるようになった。たか子は熱海の高畠を訪ねて、過去に辛酸をなめ尽した中年男の異常な心理に触れ、自分の幼なさを知った。寺で留守番中のきみえを訪れたのは夢にも忘れたことのない渡部だった。しかし、結婚式を控えた彼が、あのときのことは忘れて欲しいと頼む態度に、夢は崩れ去った。そんなある日、三人の同居生活を解消する話がもちあがった。お互いの女くささが鼻につくし男の人との関係がうまくいかないというのが理由だった。お金のある中年男に魅かれるたか子、古風な見合い結婚こそ女の幸福と考えるきみえ、そしてあや子は結婚に結びつかない恋愛にも倫理的な根拠があっていいと主張するのだった。折も折、村田が父の死で郷里に帰ることになった。バス会社の経営を継ぐのだという。あや子と村田は雨の降る中で最後の食事をし公園を散歩した。将来を語り合っているうちに、あや子の胸に熱いものがこみあげてきた。傘をたたんで抱擁する二人の全身に雨が降りそそいでいた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 100
カテゴリ 青春ドラマ
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