「あばれ獅子」(1953)

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放蕩無頼で庶民の英雄として親しまれ、また恐れられた勝海舟の父・勝小吉の型破りな人生を描いた作品。日本経済新聞に3年間連載された子母沢寛の『勝海舟』を原作とし、阪東妻三郎の最後の出演映画でもある。ビデオタイトルは「勝海舟より あばれ獅子」。

あらすじ

十二代将軍家慶の頃。四十石の旗本勝小吉は剣に秀れ覇気もある男だったが、太平の世の中では彼の評価も薄く、放蕩無頼の生活で鬱憤を晴らして居たのがたたって三十五歳の若さで隠居を命ぜられた。が、苦しい中にも一子麟太郎だけは江戸随一の剣客島田虎之助の門で修業させて居た。或夜麟太郎から新しい学問、蘭学を勉強したい旨を聞いた小吉は「お前のお袋に楽しい日を送らせてやってくれ」としみじみ云い、女房のお信を泣かせた。一夜明けると昨夜の事はけろりと忘れ、相変らず暴れ廻る小吉はごろつき侍であっても、悪侍小林隼太を懲し、妙見の禰宜や隣家の岡野家を救うという侠気に、江戸庶民の人気は素晴らしかった。その間、麟太郎は虎之助から免許皆伝を得、蘭学を永井青崖から教えられたが、やはり当時の時勢に入れられなかった。その麟太郎がひょんな事から恋をした。相手は炭屋の娘、辰巳芸者の君江で、彼女が深川の鳶の者にからまれているのを救った事がキッカケだったが、めったにしたことのない麟太郎の喧嘩も小吉とは又違った立派なものだった。以来、君江と麟太郎は時たまの逢瀬を楽しんでいた。小吉は烈火の如く怒ったが、美しくやさしく而もシャンとした彼女の人物に惚れてしまった。こうして結ばれた二人の間に愛の結晶が生れる日、かつての恨みを晴らすべく乗りこんで来た鳶人足達を迎え討った小吉は血まみれで這って帰り、「おいらをとうとうお祖父ちゃんにしやがって」と喜んだ。日本人として始めて軍艦を操縦、米国に渡った勝海舟は麟太郎の後年の姿である。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1953年
製作国 日本
配給 松竹京都
上映時間 98
カテゴリ 人間ドラマ
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