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「大奥(秘)物語」(1967)

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“グランド・ホテル形式“の大奥もの。六代将軍・徳川家宣の時世、大奥に集う女たちの欲望と嫉妬に満ちた生き方が、次々に綴られていく。当時新鋭の中島貞夫が、要所を押さえた演出で佳作に仕上げ、興行的にもヒットした。同年、同監督による続編が製作された。

あらすじ

六代将軍家宣の時世。大奥に生活する女たちの生活は、まさに雌そのものだった。将軍の胤を宿さなければ、そのまま飼い殺しにされるのがオチだった。旗本の娘ふさの女中として大奥にきたおみのが家宣の目にとまり、お手付き中臈となったが、そうした大奥での生活をお客会釈の松島から聞かされたおみのは、是が非でも家宣の胤を宿そうと決心した。ところがそうしたおり、お部屋様のおすめが懐妊し、それを妬んだおこんの乱心沙汰によって、彼女の下にいるおみのはお褥辞退の沙汰を受けた。このままでは大奥で朽ち果てるばかりと思ったおみのは松島と計って、秘かに他の男の胤を宿し、二ヵ月後に懐妊が公にされると、おみのは次期将軍の生母として、ゆるぎない権勢を握ったのである。大奥には、殿が夜伽の者と同衾している寝所に、お添寝の中臈が控えるという制度があった。篠の井はそうしたお添寝の一人だったが、ある夜、家亘の命で彼の閨の一部始終を見ていることになった。翌朝、その反動からか篠の井は浦尾と激しい同性愛に陥ったのである。だが、二人の仲は長くはつづかなかった。間もなくお手付き中臈となった篠の井が家宣の子を懐妊したとき、嫉妬に狂った浦尾が彼女に水銀を飲ませたため篠の井は流産し、自から命を断った。ところで、このような大奥女中とは違って、お目見得以下の部屋子たちは三年奉公と決っていた。町人の娘おちせもその一人で奉公があけたら、恋人の長吉と一緒になって染物屋をやるという夢を持っていた。ところがあと半月で年期があけるという時、おちせは家宣の目にとまり、お手付きにされてしまったのである。同情する上臈飛鳥井のすすめで、城外に出たおちせは長吉に会った。すべてを聞いた長吉は逃げ出そうと言ったが、その時現われた伊賀者の手で長吉は殺されたのだった。あまりの仕打ちに何事かを決心したおちせは、これまで嫌っていた家宣の寝所にすすんで行った。そしておちせは、男と女の心からの愛も分らず、女を人形と見る家亘に侮蔑の言葉を投げつけると、傍の将軍の小刀で家宣に斬りつけ、彼女も自害して果てたのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
配給 東映京都
上映時間 96
カテゴリ 仁侠/時代劇
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