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「壁あつき部屋」(1956)

【DVD発売中】

70点70
巣鴨拘置所に服役中のB・C級戦犯の手記を芥川賞作家・安部公房が脚色し、小林正樹が監督した新鋭プロ第1回作品。無実でありながら戦犯として投獄された戦争犠牲者を通して、戦争の意味を問いかける力作である。1953年10月に完成していたが、対米感情への配慮から配給の松竹が公開を見合わせ、日の目を見たのは1956年のことであった。岸恵子が初の汚れ役に挑み、話題を呼んだ。

あらすじ

巣鴨拘置所−−そこには文明と平和の名に於いて裁かれた戦犯達が服役している。その一人山下は、戦時中南方で上官浜田の命令で一人の原住民を殺したのだが、その浜田の密告で重労働終身刑の判決を受けた。また横田は戦時中米俘虜収容所の通訳だっただけで巣鴨に入れられた。しかも戦時中、横田がたった一人人間らしい少女だと思つた優しいヨシ子は、今では渋谷の特飲街に働く女である。朝鮮人の許も、神経質な山下もこうして戦犯の刻印をおされた犠牲者の一人にすぎなかった。脱出に失敗した山下はその直後母の死を知った。時限をきめて出所を許された山下は、浜田が女手の山下の家を今迄迫害し続けていた事を知ると一切の怒りがムラムラとこみあげてきた。しかし恐怖に歪んだ浜田の表情を見た山下は、殺す気もしなくなった。たった一人の妹は、「これからどうする?」という山下の問いに、「生きて行くわ」とポツリと答えた。再び横田達に迎えられて、拘置所の門をくぐる山下、そしてそこには、再びあつい壁だけが待っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
配給 新鋭プロ
上映時間 110
カテゴリ 社会派ドラマ
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