閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「エノケンの天国と地獄」(1954)

0点--
天国の裁判所。死んだ圭太はそこで自らの過去が記録された映画を証拠として見せられる。生前の圭太はメリケンサーカスの人気者。ある日、路上で佇んでいるユキという少女に憐れみを抱き、彼女を一座の小間使いとして雇ってやる。やがて深く愛し合うようになった二人は、ある事件をきっかけにそろって一座を退団。けれども、なかなか職に恵まれず、映写が終わると彼は地獄行きを命じられる。そして10年の刑期を終え……。監督は島津保次郎門下、後年は記録映画界で活躍する佐藤武。

あらすじ

圭太はキラメク星群の中をさまよっている間に、下にぐるぐる廻っている地球を見て、自分が死んだことを知った。やがて彼は、天国の裁判所ヘ、被告一三六〇一号として連れ出され、そこで彼の過去が映写されることになった。圭太は以前メリケンサーカス一座の人気者で、座長の露原メリーは絶えず彼にウィンクを送るので、圭太は内心弱っていた。ある日、圭太は幕のハネた後の小屋の片隅で、ハンドバッグを抱えた女がたゝずんでいるのを見た。一時は邪慳に追い払おうとしたが、その身の上話にほだされ、圭太はメリーに頼みこんで、その女ユキを小間使いとして雇ってもらうことにした。それから暫くして、花札をやってオケラになった圭太は、舞台衣裳を持ち出して金に替えたが、それから調子が出始め威勢よく一座のものに酒をふるまって酔いつぶれてしまった。翌日衣裳の紛失したことを知ったメリーはそれがユキの仕業と思いこんで、彼女を責めたてたが、ユキは圭太の身を思い口を割ろうとしなかった。圭太は、ユキが馘になったことを知ったとき、憤慨してメリーにつめ寄り、媚態を示してひきとめるのを振り切ってサーカスを去った。だが、斯うしてユキと世帯を持った圭太は、どうしてもまともな職につけず、酒を飲んでは喧嘩ばかりしていた。ユキはしかしグチ一つこぼさずよく面倒をみた。ある時、ユキに赤ん坊のできたことを知った圭太は、今後一心に働こうと誓ったが、仙吉の誘惑に乗り、工場の事務所を襲って殺人まで犯してしまった。警察の追跡に行きづまった彼は、自ら手にしたナイフで命を絶った。この長い映写を終った天国の裁判所では、彼に十年間の地獄行きを命じたが、無事に刑期を終った時は数時間の下界行きを認めるというのだった。それから十年後、圭太は昔ながらのユキと十才になった息子の圭一にそれとなく再会し、再び昇天して行くのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
配給 新東宝
上映時間 88
カテゴリ コメディ
チケット 前売りチケットを購入する