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「中乗り新三・天竜鴉」(1960)

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美声とキップの良さが身上の伊那の町育ちの旅鴉“中乗り新三“。世話になっていた材木問屋のために木曽へ木材の買い付けに赴いた彼は、そこで御用林伐り出しで悪業を働く代官に出会うが……。山田達雄が松竹での第1作として監督した股旅もの。

あらすじ

中乗り新三は江戸深川の材木問屋相模屋の世話になっていたが、江戸に大火が起り材木の需要が増したため材木の買付けに一役買って番頭の与助、手代の長七と共に木曽へと急いだ。その道中で、数人のやくざにからまれているおくみお篠親娘を救った。新三はなぜか名前を名乗らなかった。伊那の町−−昔世話になった木材調達の元締平井の仁助を訪れた新三は快く力になろうと約束する仁助に感激した。しかし一番喜んだのは新三を秘かに慕う仁助の娘お小夜である。だが、仁助一家の千太郎は面白くなかった。その頃お浜御殿全焼で将軍家より復旧のため御用材発送の命を受けた土地の代官岩上群太夫は、それを鍾馗の大八に命じた。仁助の縄張りを横取りしようとしていた大八は好機到来とばかり、仁助の溜池にわざと御用材を流し込み盗材の罪を仁助にさせた。怒った新三は大八の家に殴り込みをかけるが、代官所の加勢に窮地に立たされた。大八の用心棒檜十兵衛は、余りにもあこぎな大八に義憤を感じていたところなので新三を助けた。御用提灯に追い廻されて逃げこんだのが偶然にもお篠の茶店だった。お篠は、母親と共に危険もかえりみず新三を匿まった。大八はお小夜を自分の嫁にという条件で代官所より仁助を解放したが、にべなく断られたのを恨みに仁助を殺害、お小夜を連れ去った。それを千太郎から聞いた新三は大八の家に駈けつけた。急を知って十兵衛も加勢に駈けつけた。新三は大八を倒した。−−平和な木曽路の朝。感謝と思慕の情をみせるお小夜に「あっしにはお篠という女が待っています。千太郎さんとお幸せに−−」と別れを告げて新三は去っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 松竹京都
上映時間 79
カテゴリ 仁侠/時代劇
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