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「どろんこ天国」(1958)

60点60
「この世の花」10部作で知られる穂積利昌監督の人情もの。当時反響を呼んだ小学1年生の作文『私のお母ちゃん』をもとに、道化師の母を持った少年が、周囲の眼から恥ずかしさを覚え、それを乗り越えて母親への愛に目覚めていく様を描いた。

あらすじ

小学生のピンちゃんに、新しいお母さんが来た。父親の日雇・亀吉が怪我をしたとき、同じ日雇のツネが手伝いにき、そのまま一緒になったのだ。ツネには連れ子があり、姉の鳥子はレストランで働き、サラリーマンの井上と恋仲だ。兄の実は住込の商店員だ。ツネは暮しを助けるためチンドン屋のビラ配りになった。ピンちゃんは仲間からそれを囃し立てられ、恥かしかった。が、ツネが学校や父兄のもとへ抗議に行き、先生が職業に貴賎はない、どんな仕事でも一生懸命やる人が偉いのだと皆にさとしたので、ピンちゃんは堂々と母のことを綴方に書くまでになった。実君が主人の金・二万円を落すという事件が起った。ツネはちんどん屋のコンクールに出場し、その賞品で金の返済をと思ったが、ツネがトチって落選してしまった。長屋の連中は、同情して資金カンパを始め、ツネは金を返すことができた。鳥子は転勤する井上と結婚して一緒に行くことをすすめられるが、家のためを思ってあきらめる。ピンちゃんは家の苦しさを知ったことや、前の母が送ってきたセーターを着たのを怒られたことなどで、友達がくれた鳩を持って伊豆の前の母のところへ行った。ツネたちが探しあぐねたとき、彼の鳩が帰ってきて、その手紙で所在が判った。亀吉は彼に実母と暮すように電報するが、ピンちゃんは再婚している伊豆の母の所もいやになり、父のところへ帰って来る。ツネと喧嘩し酒を飲んでいた亀吉は喜んだが、そこへ先生が級友を連れてピンちゃんの母を讃える作文がコンクールで一等をとり、文集に載ったことを知らせてきた。「ぼくのお母さんはチンドン屋です。……」 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 74
カテゴリ ファミリー
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