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「やくざ観音・情女仁義」(1973)

55点55
滝に落ちて死にかけたところを救われ、僧になった清玄は、ある日、ヤクザに襲われた娘美沙子を助け、関係を結ぶ。美沙子が自分の異母妹と知った清玄だが、彼女が忘れられず、寺を出てヤクザに身を落としてしまう。ある日、清玄は仲間から美沙子の父を殺すよう頼まれるが……。傑作を連発していた1970年代の神代辰巳作品のなかでは異色すぎるせいか注目されない1本だが、森の中の幽幻なセックス・シーンを捉えたカメラワークや、のちに「ツィゴイネルワイゼン」を手掛ける田中陽造の性と死が強烈にたちこめる脚本、そして単なる美学に終らず、人間の悲哀をたっぷり塗り込んだ神代演出が冴えに冴えた隠れた名作だ。

あらすじ

阿弥陀寺の清玄は子供の頃、母親とともに何ものかに川に突き落され、彼だけが救け出され、以来僧として真面目な生活を送っていた。ある日、清玄は、斉田清明の一人娘・美沙子が、藤原銀三一家の子分たちに襲われているのを救った。だが、生来好色な美沙子は、清玄を誘惑した。終って、美沙子が清明の娘と知って驚く。自分の異母妹なのだ。しかし、初めての異性である美沙子は、清玄にとって忘れられなくなってしまう。藤原一家とのことで寺を出ることになった清玄は、清明を尋ねるが、ていよく追い出され、美沙子も彼に会おうとはしなかった。清玄の母は、清明の家の女中だったが、清明が彼女に手をつけたことから、美沙子の母が逆上し、清玄の母を川へ突き落したのだった。やがて、やくざに堕ちた清玄は、ある日、銀三に、清明殺しを依頼される。引き受けた清玄は、酒場へ乗り込み、上機嫌の清明に拳銃を撃ち込む。清玄はその足で、美沙子の元へ行き、驚く彼女を犯した。清玄に抱かれながら、一度は拳銃に手をやった美沙子だったが、燃えあがる欲情の前には、どうすることもできなかった。若衆頭で美沙子と深い仲になっていた中谷は、血まなこになって清玄を探し廻った。一方、銀三もまた清玄の口をふさごうと必死に彼を追った……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1973年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 84
カテゴリ 人間ドラマ
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