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「太陽のきずあと」(1981)

90点90
若者のぶつけるところのないいらだちと暴力を描いた作品で、原点は中平康監督の「狂った果実」である。母とともに函館で暮らしていた弟の耕治が上京し、修平は10年ぶりに弟と再会する。この兄弟と、修平の同級生のかおり、仲間の唐沢を含めた4人で千葉の別荘へ遊びに行く。しかし、かおりが唐沢の方へなびいたため、耕治と修平は嫉妬に襲われる……。「夜をぶっとばせ」や「赤い暴行」など、1970〜80年代にかけての怒れる若者を撮り続けた曾根中生が、東映で初めて監督した青春映画の佳作。

あらすじ

茂木修平は仲間のタケシや達雄らと戸田の火葬場で交通事故で死んだ仲間の葬式に参列した。場違いな3人に遺族は白い眼をむける。その帰り道、行きつけのスナック“EDEN”で修平は父の倫太郎が日本文芸賞候補になったことを知る。修平は何かを振り払うように飲み、酔っていった。ある日、候補になった倫太郎の家は雑誌記者たちが集まりにぎわっていた。その時修平に11年前別れたきりの弟・阿久津耕治から電話がかかってきた。離婚した母に育てられた耕治は、函館から予備校の冬季講習で出てきたのであった。修平と耕治はホテルでぎこちなく再会、耕治は同級生のかおりを紹介し、修平は唐沢とタケシを自分の舎弟であると紹介した。その後皆で赤坂のディスコに向かった。タケシは耕治にグループのリーダーは本当は唐沢であるとこっそり告げる。耕治の眼には踊る修平が妙にマヌケに映って悲しくなる。夜が明け、修平の提案で海へ行くことになり、千葉の御宿にある唐沢の別荘へ向かった。そこにはEDENのママたちが来ていて、唐沢たちはサーフィンを始めた。そんな彼らに溶け込めない耕治。「おやじにだけは会いたくない」と、激しく修平に言う。耕治はかおりと唐沢が接近していくのも気に入らない。修平は気をきかせて耕治とかおりを東京に帰した。ところが、翌日かおりが別荘に戻ってきた。かおりの気持ちはすでに唐沢に傾いていたのであった。次の日、耕治は修平にかおりを返せと突っかかる。口論から殴りあいになる2人。うちひしがれた耕治の前に、かおりと唐沢が現れ、激怒した耕治は唐沢にかかっていくが、かるく倒されてしまう。そして翌日の海岸。サーフィンを楽しむ唐沢を見つめるかおり。突然、唐沢にクルーザーが近づき、跳ね飛ばしてしまう。唐沢の姿が消え、かおりの叫びだけが残った。その頃、何も知らない耕治は北海道に戻り、タクシーの中で、「千葉の御宿海岸で若い男の死体発見、殺人事件として捜査……」というラジオのニュースを聞いた。修平は弟のあとを追い、母の顔を見ようと東北自動車道をひた走っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1981年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 99
カテゴリ ラブ・ストーリー
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