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「客途秋恨〈きゃくとしゅうこん〉」(1990)

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中国人の祖父母に溺愛されて育ち、英国留学を経て香港に帰ってくるが、日本人である母との関係を悩み、そして憎むヒロイン、ヒューエン。そんな母娘の関係を軸に、死亡した中国人の父、新中国建設の夢を捨てられず大陸に帰っていく祖父母を、自身も日本人のハーフである香港の女性監督A・ホイが描いた力作。

あらすじ

1973年、ロンドン。留学中だったヒューエン(マギー・チャン)は突然の手紙で故郷の香港に舞い戻る。実家では今しもヒューエンの妹の婚礼の準備で大わらわ。その中で妙にはしゃぐ母・葵子(ルー・シャオフェン)の姿があった。もともとヒューエンはこの母とうまくいってなかった。日本人である彼女は引揚直前に面倒を見てくれた解放軍の日本語通訳であったヒューエンの父(李子雄)と結婚、マカオに移り住んだが、夫は仕事で不在、周囲の日本人に対する冷い視線も加えつらい日々を送ってきた。しかし幼いヒューエンにそんな母の境遇を思いやる余裕などなく、逆につらく当たるばかりだった。そしてこの母妹の不仲が、やがてヒューエンが家を出てロンドンに行くことになる遠因でもあったのだが……。妹の結婚式も終り、彼女が移住した後、突然強い孤独に襲われた葵子は日本に帰りたいと訴える。広州の祖父母がいるではないかというヒューエンに対し、葵子は自分にとっては他人である彼らより、血のつながった人間の方が恋しいのだという。仕方なくヒューエンも同行し、母娘は九州の地を踏むことになる。ヒューエンには見も知らぬ親族や友人たちの前で別人のようにくつろぐ母の姿をよそに、ヒューエンは全く言葉の通じない異郷で疎外感を味合う。そしてやがて彼女はそれが母が30年間向かい合ってきたものと同じであることに気づき、はじめて母娘の間にわだかまりを超えた理解が生まれた。そして二人の間には同じように香港の心が故郷として蘇るのだった。香港に戻ってテレビ局でレポーターの仕事を始めたヒューエンのもとに祖父が倒れたとの知らせ。広州に渡ったヒューエンは中国の厳しい現実に直面するが、病床の祖父はまだそこに希望を捨てていないようであった。しかしその顔を見つめるヒューエンの胸を去来するのは何よりも押し止めようもない時の流れのことであった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1990年
製作国 香港=台湾
上映時間 100
カテゴリ 人間ドラマ
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