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「地獄〈1960年〉」(1960)

【DVD発売中】

70点70
日本の監督のなかでもひときわ異彩を放つ鬼才・中川信夫の代表作。血の池地獄、針山など日本古来の地獄絵をスクリーンに再現するだけにとどまらず、人間の罪の意識やそれからの救済を深くえぐっている。また、日本のSFXや特殊メイクの歴史を語る上でも貴重な作品といえる。人一倍罪の意識の強い清水は、悪魔のような友人のために恋人ら3人を過失死させてしまう。故郷へ帰った清水は死んだ恋人とそっくりの女に会うが、過失死させた相手の親に毒を盛られ、登場人物全員が地獄に堕ちる……。ラストに主人公が自分の子供を地獄から救い出す場面はダイナミックで感動的。

あらすじ

仏教大学の学生清水は悪魔的な雰囲気をもった学友田村のため、悩まされていた。彼には、恩師矢島教授の娘である幸子という婚約者がいた。ある日、幸子の許を訪れ楽しい時を過ごしていたが、田村が来、不快な気持ちにさせられた。田村と自宅に帰る途中、酔漢を轢殺してしまった。清水は良心の呵責と、つきまとう田村の存在に苦悩した。幸子と自首しようと車を走らせる途中、田村の幻影に襲われ、安全地帯にのり上げた。幸子は死んだ。幸子の母芙美は、ショックのため気が狂ってしまった。清水は、酒で苦痛を忘れようとした。田舎の父親から母が重態だから帰るようにという電報が来た。清水の父親は、田舎で天上園という養老施設を経営していた。この天上園には、それぞれ過去に罪を背負った人たちが集っていた。田村が、また清水の後を追ってやって来た。矢島教授も、芙美と講演旅行の帰途立ち寄った。洋子の呼び出しで、清水は指定の場所である崖に行った。彼女は轢死させた酔漢の女だった。拳銃を持って迫る洋子を、あやまって崖下に突き落した。殺意なき殺人をまた犯してしまった。数日後、天上園の十周年記念が催された。宴席に出された、腐った魚のため関係者は全員中毒症状を起こした。死にいたる直前、清水はおそるべき死後の世界“地獄”を夢想した。赤い炎と青い炎の中に、八大地獄の醜怪無残な姿が現われた。天上園の亡者たちの間を清水の姿を求めてさまよい歩いた−−。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
上映時間 100
カテゴリ 人間ドラマ
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