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「サン・ロレンツォの夜」(1982)

【DVD発売中】

61点61
イタリア、トスカーナ地方には、“愛する人のため、8月10日のサン・ロレンツォの日の夜に、流れ星に願いをかけると叶う“という言い伝えがある。この映画は若い母親が、その夜に子供を寝かしつけながら自分の子供時代の戦争を語る形式を取り、平和への願いを叶えようとしている。1944年の夏、ローマを解放して北上しつつある米軍に対し、ドイツ軍のファシストたちは米軍の進路上にある村の家々を爆破し、村人をだまして皆殺しにし、撤退しようとする。罠に感づいた長老に従い村人の半数が村を脱出するが……。平穏な村の人たちが、戦争のためにお互いを殺しあう悲劇を、誰が主人公ということもなく、ある時はユーモラスに、ある時は幻想的に、美しく、また残酷に描かれている。プロの俳優は二人だけで、それ以外は実際のトスカーナ地方の人々が家族ぐるみで出演している。

あらすじ

イタリア中部のトスカーナ地方では、8月10日、聖ロレンツォの日の夜は、愛する人のために流れ星に願いをかけると叶うという言い伝えがあり、この夜も、チュチリアは、愛するわが子に、自分が6歳の時に体験した出来事を聞きとどめてくれることを願って回想するのだった。それは、第二次大戦も終わりに近づいた1944年の夏にさかのぼる。ドイツ軍の占領とファシスト支配が続く中部では、連合軍の北上が待たれていた。この地方の小さな村、サン・マルティーノの郊外の教会では、徴兵を拒否したコラード(クラウディオ・ビガリ)と、すでに身重のペリンディア(ミリアム・グイデッリ)のささやかな結婚式が行なわれていた。そのころパルチザンのニコラ(マッシモ・ボネッテイ)が、仲間のブルーノ(M・スバッリーノ)とフィレンツェから帰ってきた。傷ついたニコラを送り届けたブルーノは、自分の村へと帰っていった。ドイツ軍司令部は人家を爆破することを決定し、村人の全員を教会に集合させる。村の司教からそのことを聞いた人々は、大聖堂に向かうが、ガルヴァーノ(オメロ・アントヌッティ)は、ドイツ軍の罠かもしれないと考え、この村を脱出して連合軍を探しに行こうと決意する。ガルヴァーノと彼に従う一行は日没を待って出発した。チェチリア(ミコル・グイデッリ)も母のイヴァーナ(N・マルテッリ)と一緒にそれに加わった。一方、脱出した一行がいると知ったファシストは、追跡を開始した。ベリンディアの陣痛がはじまり、彼女は母親と村に戻ってゆく。そしておじけずいた者たちが大聖堂ヘと戻っていった。居残り組と戻って来た者たちで、大聖堂ではミサが行なわれた。突然、大爆音が轟き、多くの人々が傷つき、ベリンディアは息絶えた。ガルヴァーノ達は、米軍の居場所を知っているというダンテ(M・モンニ)という人物が率いるパルチザンを求めてアルノ川沿いを進んだ。小麦畑でダンテとその一行に出会ったガルヴァーノらは、彼らと行動を共にする。 翌朝、早起きして友だちと畑に行ったチェチリアは、そこで、二人の米兵にあい、ガムをもらう。一団に戻ったチェチリアは、米軍がいたことを知らせ、人々は喜々としてその場に急ぐが、すでに米兵は姿を消していた。そして人々は、そこにファシストの一団が来ていることを知る。激しい銃撃戦が始まった。チェチリアは仲間たちが次々に死んでゆくのを目のあたりにした。そしてファシストの親子も死んでいった。その夜、ガルヴァーノたちは、サン・タンジェロの村に行き疲れを癒した。ガァルヴァーノはコンチェッタ(マルガリータ・ロサーノ)と同室することになり、彼女に、幼い頃から想いを寄せていたことを告白した。そして二人は結ばれた。翌朝、米軍の第五師団が、この地方の町や村を解放したという知らせが入った。サン・マルティーノに帰る準備をする人々。しかし、ガルヴァーノは、ただ一人この村に残るのだった。話し終えたチェチリアの部室の窓の外では、流れ星が光った。 【キネマ旬報データベースより】
原題 LA NOTTE DI SAN LORENZO
製作年 1982年
製作国
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