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「ラストエンペラー」(1987)

【DVD発売中】

77点77
清朝最後の皇帝・溥儀の波乱の生涯を描いた絢爛たる大作。1950年、満州国戦犯として中国本土に護送された元満州国皇帝・溥儀は、両手首の血管を切って自殺を図る。薄れゆく意識のうちに、まざまざと過去の情景がよみがえる。1908年、死期の迫った西太后によって皇帝に任命された3歳の溥儀は1000人もの宦官にかしずかれて昔ながらの生活を送る。14歳の時、イギリス人のジョンストンが溥儀の家庭教師となり、溥儀の目を世界に向けさせた。やがて溥儀は、婉容を皇后に文繍を后に迎えた。1924年、ついに溥儀らは馮玉祥軍によって紫禁城を追放される。その後、溥儀は日本軍に利用され満州国の傀儡皇帝となる。戦後は戦犯として9年間の囚人生活を送り、最後は植物園の園長として生涯を閉じる。世界初の紫禁城ロケによる映像は重厚かつ華麗で、500人の重臣による即位式や皇后の輿入れの儀式など見ごたえ十分。以前、219分のオリジナル・ノーカット版のビデオが発売された。

あらすじ

1950年、ハルビン駅では次々と中国人戦犯たちが送りこまれていった。800人を越えるその人の中には“清朝最後の皇帝”−−愛新覚羅溥儀(ジョン・ローン)の顔もあった。彼は人目を避けてトイレに入り手首を切った。様ざまな過去が彼の脳裏をよぎった−−まだ何もわからぬ幼少(リチャード・ヴゥ)の頃、光緒帝は帰らぬ人となり、実質的支配者だった西太后(リサ・ルー)は、溥儀を紫禁城に迎え、皇帝にと考える。紫禁城での生活は、外へ出ることは禁じられ、心の支えは乳母(イエード・ゴー)だけだった。7年後、溥儀(タイジャ・ツゥウ)は、中国全土に革命の嵐が吹き荒れる中で、孤独だった。そんな頃、家庭教師としてやって来たレジナルド・ジョンストン(ピーター・オトゥール)から数学やテニスなど西洋の文化を学ぶ。やがて15歳になった溥儀(ワン・タオ)は17歳の婉容(ジョアン・チェン)を皇后に、12歳の文繍を第二の妃に迎えた。1924年、中華民国の軍人である馮玉祥のクーデターで、溥儀は紫禁城を追われ、ジョンストンが、婉容、文繍(ウー・ジュン・メイ)、女官らと共に英国大使館に保護することになる。一方、戦犯管理所センターでは、罪の告白が続く。溥儀は、日本の甘粕大尉(坂本龍一)との日々を思い出していた。天津の租界地でプレイボーイの生活を楽しんでいるころ、蒋介石率いる国民党が上海を攻略。溥儀の身を案じた甘粕は、日本公使館へ逃亡するように指示する。民主主義に日覚めた文繍は離婚を申し出、溥儀の元を去り、かわりに日本のスパイであり婉容の従姉のイースタン・ジュエル(マギー・ハン)がやってきた。やがて友人のジョンストンも帰国したが、1932年、全世界の非難にも関らず溥儀は“傀儡政府”である満州国の執権になり、2年後皇帝となった。溥儀が東京を訪問中、婉容が運転手チャン(ケリー・ヒロユキ・タガワ)と誤ちを犯し身寵ってしまう。チャンは射殺され、子供が秘かに始末される。1937年、南京大虐殺。主要都市を制圧した日本軍だが1945年、ソ連軍が宣戦布告。同年、8月15日、日本は無条件降伏を宣言、玉音放送を聞きながら、甘粕はピストル自決を遂げ、日本へ脱出しようとした満州国皇帝は、長春の空港でソ連軍の捕虜となった。1959年、10年の収容所生活を経て、溥儀は特赦される。一市民となった溥儀は、一転して生まれ変わったのだ。庭師になって北京で暮らしはじめた溥儀は、あの紫禁城を訪れる。 【キネマ旬報データベースより】
原題 THE LAST EMPEROR
製作年 1987年
製作国 伊=英=中国
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