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「櫻の園」(1990)

【DVD発売中】

74点74
原作は、四季の移ろいに合わせて女子高演劇部の人間関係を描いた吉田秋生のマンガ。映画ではこれを、チェーホフの『桜の園』の舞台開演2時間前から幕が開くまでに限定し、原作の味わいを凝縮した。オーディションで選ばれた演劇部員役の22人を、見事なまでにさばいた中原俊の演出、春の陽光に少女の輝きを合わせて映し込んだカメラも光る。満開の桜に包まれた私立櫻華学園。創立記念日恒例の『桜の園』の上演を控えたある日、しっかり者の演劇部部長、由布子はいきなりパーマをかけてくる。主役の倉持知世子は、初の女役にとまどいを隠せない。部員の紀子は、前日タバコを吸って補導され、芝居の上演を危うくした。最後のリハーサルに余念のない稽古場で、3人の心が微妙に触れ合って……。由布子と知世子が舞台衣装を着て記念撮影をする場面で、陰から見つめる紀子のさびしげな笑み。少女たちの憧れが絡み合う名シーンとなっている。

あらすじ

郊外にある私立櫻華学園高校演劇部では毎春、創立記念日にチェーホフの舞台劇「櫻の園」を上演することが伝統となっていた。そんな開幕2時間前の早朝、小間使いのドゥニャーシャ役の部長・由布子がパーマをかけた髪でやって来た。普段はまじめな由布子の変化に演劇部員たちは驚くが、そんな時、若い従僕ヤーシャ役の紀子が他校の生徒とタバコを吸って補導されたというニュースが部員の間に駆けめぐる。それによって上演中止にまで発展しかけたが、顧問の里美先生のけんめいな説得によってなんとか丸く納まった。男役として人気の知世子は、今年は女主人ラネフスカヤを演じることになっていたが、初めての女役に自信を持てない知世子を、由布子は優しく励まし、そんな二人の間に友情をこえる感情が芽生えていた。そして、二人の姿を偶然物かげから見てしまう紀子も由布子に好意を持っていた。こうして開幕は近付いてきた。舞台裏での緊張感の中で紀子がふっと「志水さん、今日は誕生日でしょう?」と由布子に言う。やがて少女たちの間で小さな声で歌われるハッピーバースデーと共に、開幕のベルは鳴るのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1990年
製作国 日本
配給 邦画マイナー=サントリー=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
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