閉じるボタン

「高校大パニック」(1978)

【DVD発売中】

83点83
自主製作映画出身の石井聰亙と澤田幸弘の共同監督による学園バイオレンス・アクション。ある生徒の自殺をめぐり、学校側の態度に憤りを感じた生徒が銃を片手に校内にたてこもる。のちの石井聰亙のバイオレンス路線のきっかけともなったパワフルな作品。

あらすじ

どんより雲った北九州のある日、中州高校三年の田中祥二がビルの屋上から飛び降り自殺をした。彼の腕にはしっかりと数学の参考書が握られていた。翌日、中州高校では衝撃の事件に動揺し、名門校の伝統をマスコミ攻撃から守ろうとする校長は、全校生徒に田中の自殺の無意味を説いた。田中のクラス、三年七組は沈黙に包まれたが、担任の数学教師、伊原は何事もなかったように授業を始めようとするのである。城野安弘は伊原の態度に憤激し、殴り倒して学校を飛びだした。茫然と歩く城野は、ある銃砲店の前まで来ると、夢遊病者のように一丁のライフルを手にして、逃げだした。黒光りするライフルを手に、中州高校に向かう城野。その頃、伊原は落ちこぼれを無視するように授業を続けている。突如、城野が教室に飛び込み、「数学できんのがなんで悪い」「殺したるーッ」と叫んで、伊原めがけて撃ちまくった。弾は頭に命中し、伊原は黒板にたたきつけられ、三年七組は、一瞬にして血の惨劇の舞台と化した。警官隊が、県警特捜課長、栗田の指揮のもとに学校を包囲した。城野は学校中を逃げまわり、警官隊めがけて乱射し、その一人に重傷を負わせた。警官隊もついに発砲し、足に弾を受けた城野は、流れる血を見てますます興奮するのである。この事態に、栗田は城野射殺の決断を下す。城野は三人の女性徒を人質に図書室にたてこもった。警察側は友人、教師、両親を呼んで、説得工作に出たが、城野の耳には、世間体ばかり気にするうわついた説得など聞く余地はない。人質の一人、村上美穂子は何故か落ちつき、じっと城野をにらんでいた。彼女は就職希望のせいか、あくせくと授業を受ける生徒達を尻目に、煙草を吸ったり好き勝手にふるまっていた。城野は、初めて話した美穂子に好感を覚え、緊張の中にも安らぎを感じるのである。そして、化学室に移動した城野は、バリケードを作ろうとしたはずみに薬品の瓶を倒してしまい、部屋中に白煙と炎があがった。と、同時に、城野射殺命令が下ったのである。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1978年
製作国 日本
上映時間 94
チケット 前売りチケットを購入する