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「台所太平記」(1963)

70点70
谷崎潤一郎の同名の小説を原作に「雁」「雪国」「夫婦善哉」などの文芸ものを得意とする名匠・豊田四郎が演出した佳編。老小説家夫婦の家に雇われた戦前から1960年代初頭にかけての9人の女中のそれぞれの個性をユーモアたっぷりに描く。女中に扮する女優たちの色合いの変化が見もの。

あらすじ

作家の千倉磊吉の家は京都にあった。この京都から伊豆山に移り住んだが、その間、何人ものお手伝さんが変った。これはそのお手伝さんの行状記である。初は戦前派の典型的な女中だった。半農半漁の貧しい家に生まれ、千倉家に来た。初の青春はこの家ですぎてしまい、結婚の経験もなかった。磊吉夫婦の世話で薬局の主人花村と見合いをしたが、初の姉の口ききで結婚してしまい、磊吉夫婦を失望させた。梅は初と同郷の酒好きで朗らかな性格だった。そして漁師である初の弟安吉と結ばれ千倉家を去って行った。駒は京都の出身で大変なグラマー、ゴリラの真似とフラダンスが大の得意、奉公が勤まらなければ家に帰っても入れてもらえないというので、一心に働いている気だての良い女だった。初、梅が去った後も駒は長く千倉家に残った。磊吉達は京都から伊豆山へと移った。鈴は大津の生まれ、中学を出ているせいか勉強家で、磊吉に字を教えてもらっていた。後に熱海の旅館の番頭と結婚した。九州から来た百合はいろいろと希望があるらしく、磊吉に頼み、ある映画スターの付人にしてもらった。それからしばらくして九州の炭坑で働く父が事故で急死したため、九州へと帰っていった。その別れは、磊吉夫婦にとっても百合にとっても悲しく印象に残るものだった。入れ代り立ち代り、お手伝さんが千倉家を去来したが、そこにはそれぞれの人生があり、磊吉はその一つ一つの人生に幸あれと祈るのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 東京映画
上映時間 110
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