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「幻魔大戦」(1983)

【DVD発売中】

61点61
すでに実写作品によって邦画界に新風を送り込んだ角川映画が、劇場用アニメに進出した第1作。原作の『幻魔大戦』はコミックと小説の両ジャンルで様々な展開がなされているが、この映画版は石ノ森章太郎と平井和正により最初に発表されたマンガ版をベースにしている。トランシルバニア王国の王女ルナは、宇宙エネルギー生命体で善の象徴であるフロイから、破滅と悪のエネルギー生命体“幻魔“の地球来襲を知らされた。ルナはこれを迎え討つため、フロイが地球に派遣したサイボーグ戦士ベガとともに、日本の高校生・東丈をはじめとする世界各地の超能力者たちに参加を呼びかける。そして幻魔一族と超能力戦士たちとの、ハルマゲドンが開始された……。キャラクターデザインに、当時気鋭のマンガ家として注目を浴びていた大友克洋を起用し、それまでのアニメキャラとは異なる、新鮮なデザインが話題を呼んだ。正義の超能力戦士たちと幻魔一族とを光と影の見事なコントラストで描き分ける。特に富士山を舞台にした、ラストの決戦シーンは圧巻。

あらすじ

トランシルバニア王国の第一王女ルナ姫は、親善使節として米国に向うジェット機に乗っていた。機内で、彼女は手に持った水晶の球の中にジェット機が落ちるのを見て大声をあげた。同時に機は宇宙から飛んできた物体と衝突して墜落する。空中に放りだされたルナは、宇宙のエネルギー生命、フロイの声を聞く。フロイによれば、宇宙の破壊者、幻魔大王の死の手が銀河系に伸びており、超能力を持つ者を集めて地球を救うために戦えという。ルナはフロイによって遣わされたサイボーグ戦士ベガとともに同士を求めて飛びたった。その頃、東京では、高校生の東丈が野球部のレギュラーからはずされ、ガールフレンドの沢川淳子にも冷たくされてクサッていた。ある夜、丈は淳子を新宿に呼びだした。夜なのに学制服で外出した丈に、淳子は「あなたの姉の存在が大き過ぎる。暫く会わない方がいい」と話す。ホンダ・ストリームに乗って走り去る彼女の後姿を寂しげに見送った丈は、ウサ晴らしに成人映画を観ようとして断られ、新宿ALTA附近をうろついていた。そこへ、ベガが現れ、丈を追いつめる。周囲の通行人は石のように動かない。建築中のビルの屋上に逃げた丈は、恐怖に錯乱すると、建築資材がベガめがけて飛んでいった。これはルナが丈の超能力を調べるためにやったことで、その力は予想以上だった。自分の力に驚く丈は、帰路、シャッターの降ろされた吉祥寺サンロード商店街で、マクドナルド・ハンバーガー・ショップの前にあったポリバケツの蓋を思うがままに飛ばした。数日後、ルナは丈とテレパシーでコンタクトするが、彼は怯えて自分の殻の中に閉じこもる。その原因は、丈が小さい頃から、危険を感じると姉の三千子に頼っていたことにあると悟ったルナは逃避をやめて自立しろと説得する。地球を救う戦いに参加する決意をした丈は、この途方もない話を姉にすると、彼女は疑いもなく信用し、愛の力が宇宙を救うのだと話す。幻魔は淳子に乗り移り、丈に襲いかかるが、彼はなんとか敵の攻撃をかわした。その頃、幻魔がニューヨークを襲い、市は廃墟と化し、超能力を持った黒人少年ソニーが、謎の炎に包まれ、それがどんどん膨張していた。その光景を呆然と見つめるルナ、ベガ、丈。そこでルナは各地の超能力者にテレパシーを送ると、サラマンダー、ヨーギンが集まり、皆の協力でソニーを救い、幻魔を追い払った。同じ頃、東京でも幻魔が大暴れてしており、ニューヨーク同様に廃墟と化しており、吉祥寺の丈の自宅では幻魔の手下、ザメディとザンビが三千子に襲いかかっていた。三千子はテレパシーでガスレンジに火を付け、一人を焼き殺すが、無残に殺されてしまった。東京に戻った丈は戦いに傷つき、医師のカフーに手当てを受けるが、彼こそが幻魔を代表する配下であった。回復した丈は、超能力を持ったアサシンと少女のタオとともに、カフーを追い富士山に向った。丈たちよりも一枚も二枚も上手のカフーは二人を冷凍にするが、その時、死んだ三千子の霊が現れ、カフーを倒す。そして、集まって来たルナ、サラマンダー、ソニー、ヨーギンたちの力で、丈とアサシンは蘇生する。そのとき、火口から幻魔が現れ、全員に襲いかかった。その爆発的なパワーにはね飛ばされる丈たち。そこで、全員が輪になり、皆の力をベガに集中して立ち向かう。これには幻魔もかなわず、一瞬にして氷となって砕け散った。役目を終えてベガは、緑の水晶球となって、手をつないで輪になったルナ、丈、ヨーギン、サラマンダー、アサシン、タオ、ソニーたちの姿が空中に浮かんでいた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1983年
製作国 日本
配給 角川春樹事務所
上映時間 132
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