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「泥だらけの純情〈1963年〉」(1963)

【DVD発売中】

60点60
チンピラの次郎は、不良学生に絡まれている外交官の令嬢・真美を助けた。ところが乱闘のさなか、相手は誤って自分のナイフを刺して死に、次郎もケガをしてしまう。次郎は自首するが、真美の尽力ですぐに釈放される。それから二人は毎週デートを重ね、次郎はデートの資金を捻出するため悪事を繰り返す。組長は、次郎が真美を助けた時にヤクを落としたことを警察が嗅ぎつけ、次郎を泳がしていると疑って、彼に自首を勧める。一方、真美は父の仕事で外国へ行くことに。追いつめられた二人は雪山へ逃がれ、睡眠薬を飲んで心中を遂げる。ヌーヴェル・ヴァーグに影響を与えた才人・中平康が、身分の違う若い男女の純愛を描いた作品。心中を決意した二人が、雪の中でじゃれ合うシーンが印象的で、許されない愛の悲しみが痛切に描かれる。

あらすじ

外交官の令嬢樺山真美とチンピラやくざの次郎が知り合ったのは新宿の盛り場だった。不良学生につけ廻されていた真美を、ヤクを届ける途中の次郎が逃がしてやった。ところが乱闘の最中、相手は自分の待ったナイフを誤まって刺し死んでいた。次郎も重傷を負って逃げ帰ったが、兄貴分の花井は自首をすすめた。一方、殺人事件を報じる新聞を見て驚いた真美は、刑事にことの真相を話し、知人の公安委員にも説明した。その尽力がものをいって自首した次郎は一日で釈放された。翌日から次郎は盛り場を肩で風切るようになった。数日後、真美が次郎の汚ないアパートを尋ねて来た。次郎はドギマギしながら口をきいたが嬉しさはかくせず、真美をボクシングに誘って精一杯のサービスをみせた。それからの毎土曜日、二人はデイトを重ねた。だが次郎は会う度に背広や靴を新調し、そのため悪事を重ねた。ある日、いくら待っても次郎は現われず、初めての悲しみを味わった真美は赤倉へスキーに出かけた。次郎は恐喝容疑で逮捕されていた。その次郎が簡単に釈放されたと聞いて組長は、警察が次郎を泳がせてヤクの取締りを狙っているのではないかと疑った。あの事件のとき次郎がヤクを落したことは当局に知れているはずだった。一方、真美の家族は父の赴任地へ発つことになったが、真美は次郎と別れて日本を去るにはたえられなかった。花井に諭されて次郎が自首を覚悟した夜、ボストンバッグを待った真美が訪れた。思わずみつめあう次郎と真美は、表に花井が来たことを知ると、手をとって二人の世界に逃げ出していった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
上映時間 91
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