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「二十歳の恋」(1962)

【DVD発売中】

63点63
フランス、イタリア、日本、西ドイツ、ポーランド5ヵ国の当時の新鋭監督が競作したオムニバス映画。パリ、ローマ、東京、ミュンヘン、ワルシャワの5都市を舞台に、若者たちの青春が描かれている。各編の間をG・ドルリューによる主題歌が流れ、アンリ・カルチエ・ブレッソンのスティール写真が挿入されている。トリュフォー編のみ「柔らかい肌」に併録されてビデオ発売されていた。DVDは「フランソワ・トリュフォー 14の恋の物語(1)」に収録。

あらすじ

〔パリ〕わびしい下宿ずまいをするアントワーヌ(ジャン・ピエール・レオー)はよくコンサートを聴きにいった。ある夜、コンサートで美しいコレット(マリー・フランス・ピジェ)にあった。それ以来、二人は何度かのデートをした。やがて彼はコレットの家の向いの建物にひき移り、彼女の両親とも親しくなった。ある夜、彼は、コレットの“友達”という青年に紹介された。やはりアントワーヌは彼女の友達のひとりでしかなかったのだ。 〔ローマ〕クリスティーナはレオナルド(ジェロニモ・メニエル)と結ばれた喜びに泣いていた。だが、クリスティーナはバレンチナ(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ)のことを考えていた。その夜彼はバレンチナに別れを言いに出かけていった。だが彼女はこの男が若い娘を愛しはじめたことを知っていた。その夜ふけ、クリスティーナは電話で外に呼びだされた。見知らぬ女はこう言った。「レオナルドは私の親密な友達よ……」 〔東京〕工員の浩(古畑弘二)の心には秘めたひとつの美しい面影があった。工場への行きかえりに会う女子高校生(田村奈巳)である。ある日、彼は一心にナイフを作っていた。このナイフこそ彼の恋を成就させるただひとつのものだ。翌日の晩、彼は彼女にとびかかった。いまこそ彼女は自分のものだ。事件が迷宮入りを伝えられるある日、彼は新間社に電話した。「三宅文子を殺したのはおれだ……」 〔ミュンヘン〕報道カメラマンとして各地をとび歩いていたトニオ(クリスチャン・デルマー)はひさしぶりで故郷へ帰ってきた。子供の父親として届出をするためであった。彼は病院のウルズラ(バーバラ・フレイ)を訪ね公園に出かけた。だが二人はしっくりといかなかった。その夜、トニオはふたたび病院を訪ねたが会えなかった。伝言をたのんで駅へ。彼はパリへ出発するのだ。発車直前、ウルズラが駅にかけこんできた。もう言葉は必要なかった。恋愛、結婚、出産。世間一般の順を二人は逆にふむだけのことなのだ……。 〔ワルシャワ〕パーシャ(バーバラ・ラス)はウワデックと動物園でデートをしていた。そんな時熊のおりに少女がおち、いあわせる人たちはうろたえるばかり。その時一人の男が身をおどらせ少女を無事救出。パーシャはデートの相手をみむきもせず、その男ズビシェック(ズビグニエフ・チブルスキー)にかけよった。彼女はアパートに彼をまねいた。だが二人だけの空気は、事件の噂をきいてやってきた仲間たちによって破られた。たちまちパーティーがはじまった。だが、戦争中苦しい青春を送った彼には、ただナチの恐ろしい幻覚におそわれるだけだった。夜ふけ、みじめな思いをかみしめながら彼はアパートを出た。 【キネマ旬報データベースより】
原題 L'AMOUR A VINGT ANS
製作年 1962年
製作国 仏=伊=日本=独=ポーランド
配給 ヘラルド
上映時間 121
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