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「ファザーファッカー」(1995)

50点50
プロデューサーとして多くの話題作を世に送り出した荒戸源次郎の初監督作。14歳の少女の妊娠・堕胎、そして養父との肉体関係というショッキングな内容を持つ内田春菊の自伝的小説を映像化。田中静子は、漫画家を目指す多感な中学3年生。ある日の午後、家族を捨てた父にかわって、母の愛人=養父が家にやってくる。日々、女らしさを帯びる静子を、爬虫類のような眼差しでなめまわす養父。静子がボーイフレンドとの子を宿したことが発覚したとき、激怒した養父は自分との肉体関係も強要する。しかし母は、見て見ぬふりをするだけだった。夢想に現れる少年との美しいイマージュを織り交ぜながら、静子が過酷な現実から脱出するまでの2年間を描く。4097人の中から選ばれた中村麻美が静子を熱演している。

あらすじ

1968年夏、長崎。中学三年生の田中静子は、漫画家を目指している聡明で夢見がちな14歳の少女である。静子の家庭は、キャバレー勤めの母・明美、小学生の妹・知恵の三人で貧しく暮らしている。静子が唯一慕っていた父・静男は、三年前に家族を捨てて家を出た。とある暑い午後、母の愛人である斎藤良次が新しい冷蔵庫とともに突然田中家にやって来た。「これからあんたたちのお父さんになる人よ」と母は喜ぶが、自分を“お父さま”と呼ばせ、礼儀作法に狂的にうるさく、好きな漫画を描くことを禁じる強権的な良次の存在は、静子にはうとましいだけであった。しかもこの新しい義父は、週に二、三度しか家に来ない。つまりこのウチは“2号”の家なのであった。そして、来る度に女性らしさを帯びてきた静子のカラダをなめまわすように見つめる義父の視線が、静子には耐え難かった。静子には同級生のボーイフレンド・益田浩樹がいる。ある日、静子は浩樹との交渉によって自分が妊娠していることに気がついた。母はただ戸惑うだけで、激怒した義父・良次は、その妊娠にかこつけて静子に“お仕置き”と銘打った肉体関係を強要する。母は見て見ぬ振りをするだけで助けようともしなかった。静子は堕胎手術し、浩樹は転校して行ったが、執拗に関係を迫る義父の強要はいまだ続いていた。静子は、時折“昆虫のように変身を重ねる少年”との美しいイマージュを夢想する。ウサギの穴にはまったアリスのように過酷な現実と危うい夢のラビリンスとの狭間を彷徨う静子は、全てから解き放たれ新たな道を自ら開拓し進んで行くために、家を出ることを決心。未来への扉をそっと開けるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 ポニーキャニオン=ホリプロ=フィルムメイカーズ
上映時間 90
カテゴリ 青春ドラマ
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