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「戯夢人生」(1993)

83点83
「恋恋風塵」「悲情城市」でひょうひょうとした名演を見せたリー・ティエンルー翁の半生を再現。旧日本帝国による植民地時代から日本の敗戦による解放までを、リー翁自身の語りと、ドラマ部分によって描いていく。布袋戯(台湾語でボテヒ、北京語ではプータイシー)と呼ばれる台湾の伝統的人形芝居の国宝級名手として知られるリー翁。映画のなかではこの布袋戯を中心素材としながら、幼年時代から青年時代、そして日本の敗戦による混乱期までが、リー翁の絶妙の語りのもと、次から次へと語られていく。さながらラテン・アメリカ文学に見られる魔術的リアリズムに通じるかのような生き生きとした物語展開と、それを操るリー翁のストーリーテラーぶりが本作の見どころといえよう。なお本作は、ホウ監督の長編第10作であり、日本の敗戦による内省人と外省人との葛藤を描いた、“現代台湾史“3部作の第1部を成す。

あらすじ

一九〇九年、李天祿は李火(洪流)の初孫として生まれた。父の許夢冬(蔡振南)は台湾伝統の人形芝居・布袋戯ポテヒの人形師だったが、占い師の判断で、実の父母を「おじさん」「おばさん」と呼ばされ、祖父の元で育った。当時台湾は日本の植民地だったが、本土では一九一一年に清朝が中華民国となった。八歳の時に母が死に、やがて祖父も亡くなり、継母の来發(楊麗音)に冷たくされながらも、いつしか布袋戯を覚え、若くして人形劇団を持った。祖母が死に、やがて父の反対を押して結婚し、その父も和解の後で死ぬ。一九三七年に蘆溝橋事件が起こり布袋戯は禁じられ、李は役者として巡業に出て麗珠(魏筱惠)と短い恋をする。皇民化運動の一貫として反英米政策の人形劇団に呼ばれた。米軍の空襲が激しさを増し、疎開に出た日、日本が降伏したと知らされる。疎開先で家族も自分もマラリアにかかり、義父と次男を失う。故郷に戻って布袋戯の上演を再開したころ、人々は日本軍が残した飛行機に群がった。バラして部品を売ればなんとかなる。台湾の復興はそんなふうに訪れた。 【キネマ旬報データベースより】
原題 戯夢人生
製作年 1993年
製作国 台湾
上映時間 143
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