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「ブラス!」(1996)

【DVD発売中】

72点72
閉鎖寸前の炭坑町で暮らす炭坑夫たち。彼らの音楽への情熱を、涙と笑いを交えて描く人間ドラマ。しみじみとした味わいが好評で、昨年の東京国際映画祭では審査員特別賞に輝いた。

あらすじ

1992年。イングランド北部ヨークシャー地方、炭坑の町グリムリー。町は炭坑閉鎖問題で揺れていた。結成百年の伝統を誇る名門ブラスバンド、グリムリー・コリアリー・バンドでも、メンバーそれぞれが苦境に陥っていた。バンドに全情熱を傾けるリーダー兼指揮者、ダニー(ピート・ポスルスウェイト)は、全英選手権に出場し、ロイヤル・アルバート・ホールで演奏して優勝することを夢見てメンバーにゲキを飛ばすが、炭坑夫である彼らは不安ゆえに気もそぞろだ。そんな折り、グロリア(タラ・フィッツジェラルド)は生まれ故郷のグリムリーに戻ってきた。彼女はかつてのダニーの親友の孫娘で、フリューゲル・ホーン持参で練習場に現れ、いきなり難曲の「アランフェス協奏曲」をバンドと巧みに奏でて一同を感心させた。メンバーの一員になった若く美しい彼女に、チューバ奏者のジム(フィリップ・ジャクソン)をはじめ男所帯のメンバーは色めきたつが、それを知ったかみさん二人が乗り込んできて収まった。メンバーのアルト・ホーン奏者の若者アンディ(ユアン・マクレガー)は気が気でない。実は二人は、ほんの子供時代、一時恋仲だったのだ。アンディはグロリアが実は会社側が炭坑の調査に呼んだ人間だと知るが、ほどなく一夜を共にする。だが、それが一徹な組合員でもあるユーフォニアム奏者のハリー(ジム・カーター)らに知られて、グロリアは冷たくあしらわれ、アンディとの仲もうまくいかなくなる。ハリファックスでの全英選手権の日は、炭坑存廃を決定する投票の開票日だった。メンバーが決勝進出を決めて帰ってくると、町の空気は沈んでいた。炭坑閉鎖が決定し、炭坑夫の解雇が決定したのだった。メンバーのほとんどが失業者になったのだ。さらにダニーが持病の肺の病をこじらせて倒れて入院。メンバーは病院の外で「ダニー・ボーイ」を演奏して、瀕死の彼を元気づけたが、資金不足で決勝に行くことができない彼らは、炭坑閉鎖とともにバンド解散を決心していた。ほどなく、84年の大規模ストに参加したおかげで借金苦の毎日を送っていた、ダニーの息子でトロンボーン奏者のフィル(スティーヴン・トンプキンソン)は、家財道具が差し押さえられ、妻が子供を連れて出ていったことにショックを受けて自殺を図る。運良く助かった彼は父にメンバーの決意を伝え、ダニーは絶望してまた床につく。だが、その矢先、グロリアが決勝出場のための資金を提供を申し出た。会社の腹黒いやり口に怒った彼女は、辞職して退職金をもらったのだ。ここにメンバーはまたひとつになり、いざ優勝を目指す。決勝当日。あこがれのロイヤル・アルバート・ホールに立ったメンバーは、「ウィリアム・テル序曲」を力強く演奏。背後には病院を抜け出したダニーとフィルの妻子の姿もあった。かくしてバンドは見事優勝を勝ち取り、ダニーが感動的なスピーチを聞かせ、喜びの帰路へとつくのだった。 【キネマ旬報データベースより】
原題 BRASSED OFF
製作年 1996年
製作国
配給 シネカノン
上映時間 107
公開日 1997年12月20日(土)公開
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