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「悪魔が来りて笛を吹く〈1979年〉」(1979)

57点57
不気味なフルートの音とともに起きる殺人事件を、西田敏行扮する名探偵・金田一耕助が鮮やかに解決する。監督は『太陽にほえろ!』『俺たちの旅』などTVシリーズで傑作を撮っている斎藤光正。光と影をうまく対比させた映像作りが面白い。

あらすじ

昭和22年、銀座の宝石店で、店員数名を毒殺し、宝石を盗みとる凶悪な殺人事件が起きた。椿英輔子爵は、この犯人と酷似していたため、容疑者の一人として取り調べを受けたが関西に旅行中だったというアリバイが立証され、釈放となった。だが、英輔は娘の美禰子に遺書を残して失踪し、2カ月後、死体となって発見された。ところが、英輔の妻、[火禾]子や周囲の人人が自殺したはずの英輔らしき人物を目撃するのだった。脅えた[火禾]子は彼の生存を占う「砂占い」の儀式を行なった。金田一耕助も美禰子や等々力警部の依頼で立会った。出席者は美禰子、[火禾]子をはじめ、[火禾]子の兄の新宮利彦と妻の華子、伯父玉虫伯爵、その妾菊江、書生の三島東太郎、その妹で女中のお種であった。占いのあった夜、玉虫が殺された。調査を進める金田一は三島は英輔と一緒に須磨に行っていたということをつきとめた。事件のカギがそこにあると直感した金田一は須磨に向かった。そこで金田一は意外な新事実を聞いた。それは、三島は[火禾]子と新宮の兄妹の間に生まれた子であり、お種は新宮が別の女に生ませた子であるということだ。その頃、椿邸で新たな事件が発生した。新宮が殺されたのだ。途方に暮れる等々力警部の前に金田一がやって来た。彼にはもう犯人が判っていた。金田一の迷解きによると、別々に育った三島とお種は父親が同じということも知らずに愛し合った。やがて、兄妹ということを知り、結ばれない仲と判った二人は、椿家の血を憎み復讐を誓ったのである。この血こそ、英輔が恥じて自殺した原因であり、そしてまた、美禰子にあてた遺書の中で、この血に敗けないようにと、彼女に近親相姦を描いたルソーの「ウィルヘルム・マイステルの修業時代」を読むことを勧めたのである。まさにそのとき、三島とお種は鎌倉の別荘で静養中の[火禾]子を殺そうとしていた。鎌倉に向かう金田一と等々力警部たち。兄妹から初めて聞かされた恐ろしい真実と悲しい愛の物語に、[火禾]子は自分自身を呪い、体内に流れる血を憎み、窓から飛び降りるのだった。翌朝、浜辺に死んでる二人の兄妹を静かに見つめる金田一の姿があった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1979年
製作国 日本
配給 東映東京
上映時間 136
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