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「花の大障碍」(1959)

60点60

あらすじ

ハヤテはダービーから除かれた。スタートに並ぶと暴れて手がつけられなくなるので出場停止をくったのだ。馬丁の平造はくやしかった。平凡な血統の中に傑出した名馬の素質を見出している平造は、若い馬丁や調教師の愛情が足りないためとその日からつきっきりで調教を始めた。スタートに立っても暴れなくなったハヤテは、やがてレースに出ることになった。今度は新進騎手の中でもっとも嘱望されている水木信吾を乗せることにした。三番手についていたハヤテは第四コーナーで一躍トップに躍り出た。しかしゴール前百米で本命のハナホマレに抜かれ、遂に最後尾となってしまった。馬主の小西は、ハヤテを売る決心をした。平造は反対し哀願したが無駄だった。平造はその夜ハヤテを汽車に乗せ、生れ故郷の大和牧場へと逃げた。この失踪は関係者をあわてさせた。次女の花枝と孫の一馬が迎えの使者に立った。“ハヤテ”と叫ぶ一馬の声にハヤテは牧場の柵を一気に飛んだ。普通の馬が越せない柵を軽々と越えたハヤテに、障碍馬としての素質を皆が知った。東京へ帰ったハヤテは本格的な障碍の練習にかかった。その才能の片鱗を見せ始めたが、奇妙なことに水をこわがった。数年前急流に襲われたことが原因である。その日から平造と一馬は、ハヤテに水を征服させようと懸命であった。やがて東京特別障碍にハヤテは出場することになった。そこでもハヤテと宿敵ハナホマレの争いとなった。信吾は必死になって鞭を使った。とたんにハヤテの速力が落ち二位になってしまった。皆ハヤテのカムバックを喜んだ。だが平造だけは不満だった。“鞭を使ったのがいけなかった。あんなヘボの水木なんか、もうお前には乗せねえ”と信吾にくってかかった。一時は奮然とした信吾だったが、その後平造のハヤテに対する愛情の深さに頭が下り、“ハヤテは僕が乗りこなせる馬ではない、もっと上手な騎手を乗せるようにして下さい”と頼んだ。しかし平造は“騎手がその気持になれば絶対だ”と云って信吾を推した。中山大障碍の日が来た。各馬一斉にスタート。トップは宿敵ハナホマレ、だが、最後の直線コース、満を持していたハヤテは、その名のごとくゴールへ消えていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
上映時間 89
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