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「濡れた逢びき」(1967)

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あらすじ

中口守吉は郵便局の臨時集配人である。町まで三時間、東京まで一日がかりという山の集落で二十五歳の青春を持てあましていた。ある日、守吉はたまたま同じ郵便局に勤めるかね子が隣村の近藤に騙されて自殺しようとしているところを見た。しかし、守吉も配達をサボって郵便物を捨てようとした現場をかね子に見られてしまった。お互いの秘密を知った二人は、それ以来急速に親しくなり、貯水池の近くの木蔭で、二人だけのもうひとつの秘密を持ったのである。そんなとき、近藤はかね子に騙され、彼女の持っていた劇薬を狂言自殺用の薬と思って飲み、死んでしまった。ドンファンだった近藤の死に誰も不審に思う者はなかった。ある日、郵便局長の多良が、かね子と守吉の二人に縁談を持ち込んできた。皮肉なことに両方とも良縁で、かね子は大学出のハンサムな青年にポーとなり、守吉の相手も、かねてからモーションをかけていた娘だったので有頂天になるのだった。こうなると、お互いに肉体関係を持ったことを後悔するようになってきた。そして二人はバレないように相手を消すことを真剣に考え始めた。逢うたびに激しい抱擁を交し愛の言葉を口走るお芝居を上手に演じながら、かね子も守吉も殺人の方法を模索していたのだった。何回か、滑稽な失敗を繰返したある日、ついに守吉は断崖からかね子を突き落すことに成功した。かね子の悲鳴が長く尾を引いて途絶えた時、すべてが終った。滝つぼの近くでかね子は息絶えていた。しかし、その時、守吉は身体中にシビレを覚えて倒れた。彼がかね子と断崖の上で蜜柑を食べた時、かね子が毒薬を注射したのを食べてしまったのだった。守吉は青い空を見ながら息絶えていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
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