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「激流〈1952年〉」(1952)

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あらすじ

山また山の、東北のある山中に、ダム工事のために出来た急造のバラック建の街が出現した。ある日この街へ無精ヒゲの小杉俊介という大学出の技師が配属されて来た。リウはトラックに小杉を乗せて事務所へ送ってやった。彼女は、母も、土方の親分をしていた父も失ってしまい、松田所長の世話で荒くれた飯場で働いている勝気な娘だった。俊介は着く早々、地盤のゆるみから、犠牲になった人の葬式に立ち会った。多くの人々が犠牲になっている現状を見て、俊介は暗然とするのだった。彼の歓迎宴の席で、俊介は土地の茂吉老人の孫娘で、芸者に売られた雛菊を、街のダニ篠原の手からかばってやったが、雛菊にとって俊介はそれ以来忘れられない人になった。リウや雛菊のひそかな思慕も俊介には東京に陽子という美しい恋人があるのでかなわぬ恋であった。しかし陽子は俊介の便りを読むたびに、彼の仕事にはついて行けない自分を感じて、その事を打ち明けるため山の中まで訪ねて来るが、俊介のあまりの喜びようを見て話すことが出来ずに帰京した。ダムの工事は俊介が来てから一そう馬力をかけられたが、工事が早くすすむとそれだけ儲け損う篠原たちは、工事を遅延させるため、坑道爆破を企てた。信州という男が、金のためダイナマイトの仕掛を買って出た。しかし篠原に恨みを持つ権三の密告で俊介は危険を犯して坑道に入り、ダイナマイトの導火線を抜いた。信州は俊介の挺身をみて自分の非を悔い、爆発直前のダイナマイトにとびついて爆死した。俊介は重傷を負ったが、彼の全快する頃、村民の立退きも、この事件以来円滑に進んでいることを知った。しかし、茂吉老人は生まれた土地を愛する余り自殺してしまった。ダムの完成の日、陽子から別れの手紙を受取った。その手紙を焼いているところへリウが女らしく着飾って別れをいいに来た。九州の飯場へ働きに行くのだという。「僕も九州へ行こう」という俊介の言葉にリウの顔には明るい希望の光がさした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1952年
製作国 日本
上映時間 96
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