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「良いおっぱい悪いおっぱい」(1990)

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詩人・伊藤比呂美とその夫の大学教授・西成彦の妊娠・出産・子育てエッセイを、原作の持つほのぼのさを損うことなく映画化。ドラマティックなところは微塵もなく、ひたすらママとパパのわが子に対する苦労と喜びを、淡々と綴っていく微笑ましい作品だ。中村ゆうじ演じるユニークな父親像も見もの。

あらすじ

フリーの記者丸山一子は、7歳年上で大学講師の正男と結婚3年目を迎えていた。未婚の母である友達の光子やインタビューの仕事で訪ねたシンガーに妊娠・出産の話を聞くうちに、一子は生理がまだないのにピンときて産婦人科に行くことにした。やはり妊娠だと分かった一子と正男は嬉しいとも悲しいともつかない奇妙な感情にとらわれるのだった。つわりと親になることへの戸惑い。そんな中で産婦人科の母親学級、父親学級が始まった。やがて妊娠5カ月となり、一子は正男と両親と共に水天宮にハラオビを買いに行く。一方、正男は妊娠本にある子宮や胎児の大きさ、重さの数値をまる暗記していた。そして大学でも動物の交尾行動について熱心に講義をするのだった。妊娠8カ月。ラマーズ法の呼吸指導を受け、助産婦にほめられた正男は帰り道、子供は男と決めて名前までつけるのだった。遂に妊娠10カ月、陣痛が始まった。ふたりはタクシーで産院へ。あわてる正男は診察券や母子手帳をタクシーに忘れたと大騒ぎ。その上、動揺のあまりラマーズ法の呼吸をリードできず、助産婦から退場を命じられる始末。だが、ひたすら冷静な一子は、無事女の子を出産するのだった。生後4〜5カ月がたって、娘弥々子は機嫌よくおっぱいを飲んでいる。おっぱいを与える一子も満足そうな表情。それを見ておもしろくない、嫉妬さえ感じる正男。2年後、『育児とはガサツ、ズボラが極意』と仕事を続ける一子。もうすぐ3歳になる弥々子の面倒は正男が見ることが多くなっていた。ある日、どうしても泣きやまない弥々子に閉口した正男は自分の乳首をしゃぶらせるが、弥々子は全然泣きやまない。絵本を見せたり、あやしたりしているうちに弥々子が静かになった。嬉しくなって自信を取り戻す正男だったが、そんなとき、一子はまた、新たな生命の誕生を感じていたのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1990年
製作国 日本
上映時間 101
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