「月形半平太〈1952年〉」(1952)

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維新前夜の京洛、いわゆる東山三十六峰を背景に、開国論者の月形半平太が先駆者として凄絶な最期を遂げるまでを、祇園情緒の中に描いた時代劇の秀作。何度も映画化されたが、大衆娯楽編としては右太衛門、ひばりらが出演したこの作品が一番である。

あらすじ

京都円山で雨宿りをしていた祇園の芸妓染八は、折から来合わせた長州藩の志士月形半平太の立派な姿に心を惹かれた。半平太はその後三條河原で桂小五郎と薩長土三藩連合による倒幕を策し、その帰り路の橋上で、会津藩の早瀬辰馬という青年武士と知り合い、お互いに好感を持った。数日後、見回組の先頭に立って半平太の下宿を襲った辰馬は、そこではじめて先日の橋上の人物が何者かを知った。半平太はその場をのがれ、彼の身を案じている芸妓梅松や舞妓の雛菊の許へ姿を見せたが、そこにも目明かしの眼が光り、自身の身辺の追求が激しくなったことを知った。辰馬は隊長奥平が、舞妓の雛菊に半平太の居処を白状させようとせめ立てる様子を見て、彼女をかばったことから、奥平と対立、危く討たれようとしたとき半平太が現れて、かえって奥平を切って捨てた。奥平に世話になっていた染八は、旦那の仇討ちをするため半平太を陥れようとするのだが、最後にはその男らしい姿に思わずこれをかばって短刀で肩をさされてしまった。そして半平太の手厚い看病を受け、時代の正義に生きる彼を愛するようになった。梅松はそうした染八を嫉妬したが彼に寝がえりを打った長州藩士と新撰組の術策とも知らず大乗院へ乗り込む半平太に梅松を秘かに会わせてやったのは染八であった。雛菊のとどけた西郷の手紙で半平太の危険を知った辰馬をはじめ、はじめて半平太の正しさを悟った長州藩士たちが駆けつけたときは、しかし、すでにおそく、急をきいて来た染八や梅松の幸福を祈りながら、いさぎよく散って行ったのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1952年
製作国 日本
上映時間 102
カテゴリ 仁侠/時代劇
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