閉じるボタン
【重要】「ぴあ映画生活」サービス終了のお知らせ

「へんりっく 寺山修司の弟」(2009)

画像

60点60
寺山修司亡き後、その母・はつによって養子に迎え入れられ、戸籍上『寺山修司の弟』となった森崎偏陸。日常と幻想、生と死、あらゆる境界線を軽々と飛び越えていく偏陸の不思議な存在感を、『樹の上の草魚』の石川淳志監督が捉えた異色ドキュメンタリー。テロップもナレーションも極力排し、人間の尊厳、孤独、豊穣な生の喜びを描き出している。

あらすじ

1974年に発表された寺山修司監督の実験映画「ローラ」。客席にいた1人の男がスクリーンの中の女たちに罵倒され、憤然とスクリーンに飛び込んでいくものの、丸裸にされて追い出される。その“観客”を演じている青年が森崎偏陸(もりさきへんりっく)である。森崎偏陸は本名。幼少時、親類の永田家に預けられて育つが、高校時代に家出。寺山の元を訪れ、劇団天井桟敷に参加する。やがて、1983年に寺山が亡くなると、母・はつに乞われ九條今日子とともに寺山籍に入り、戸籍上“寺山修司の弟”となった。従って、彼には“生みの母”、“育ての母”、“戸籍上の母”という3人の母が存在する。寺山亡き後は写真家の荒木経惟、森山大道、作曲家の松村禎三、イラストレーター宇野亜喜良、映画編集のベテラン浦岡敬一ら、日本の誇る芸術家たちとの仕事を次々とこなしていった。さらに、偏陸は寺山が残した「ローラ」上映のために、日本だけでなくパリにまでも飛び出していく。この作品の上映のためには偏陸が必要不可欠であり、永遠に生き続ける作品の寿命を寺山は偏陸に託していた。35年前の姿と同じ白いタートルネックのセーターに赤いジャケット、赤いパンツでスクリーンの中に飛び込んでいく偏陸。そんな姿を間近で見てきた人々も登場し、思い出を語る。偏陸のこと、寺山修司のこと、天井桟敷のこと。寺山の元で自分の居場所を見つけた人々。天井桟敷の女優だった高橋咲がつぶやく。“偏陸は自分と向き合ったことがあるのかな……”寺山ワールドのトリックスターとしての運命を背負った森崎偏陸。寺山修司の魂の継承者。その心の光と闇。生きる喜びと堪え難い孤独。語られる数々の断片の中から、カメラは次第に“寺山ワールドのトリックスター・森崎偏陸”の中に確かに存在する“人間・森崎偏陸”の姿をとらえていく。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2009年
製作国 日本
配給 ワイズ出版
ヘッド館 シアター・イメージフォーラム
上映時間 117
公開日 2009年10月10日(土)公開
カテゴリ ドキュメント
チケット 前売りチケットを購入する

監督

キャスト

もっと見る