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「清水港の名物男 遠州森の石松」(1958)

【DVD発売中】

80点80
村上元三のベストセラー『次郎長三国志』の中の森の石松の金比羅参りのエピソードを、マキノ雅広監督が中村錦之助主演で映画化した時代劇の快作。森の石松は次郎長の命を受けて金比羅参りに旅立つが、途中で夕顔という女郎に会い一目惚れ。夫婦になることを誓うが、卑怯な都鳥一家の闇討ちに遭う。マキノ雅広監督の大ヒット・シリーズ“次郎長三国志“の「海道一の暴れん坊」の再映画化である。前作で森繁久彌が熱演した森の石松を、今回は中村錦之助が体当たりで熱演し見事な成果を収め、アイドル・スターから演技派スターへと鮮やかな脱皮を果たした。マキノ雅広の職人芸を味わうには最適な作品。

あらすじ

清水港の名物男・遠州森の石松は、次郎長の命令で金比羅の代参に出立した。道中は酒・ケンカ・バクチを禁じられたが、一番キライな女ならいいといわれた。泊りを重ねて伊勢路を中仙道の別れ道へきたとき、小政という男と知り合った。彼は石松に女について、恋の真実についてしみじみ教えた。やくざには、どんな女だろうがホレてくれたら幸せだってことよ。讃岐で、石松は土地の女郎・夕顔に一目ボレした。夕顔の名のように淋しい、心の中にしみいるような女だった。夢中で二三日を過し、彼女に送られて出発したが、フトコロには女のくれた手紙があった。身受山の鎌太郎のところへ寄った。その身内は皆、漁師や百姓になって働いている。石松は感動した。夕顔から貰った手紙から、女の可哀そうな素性を知った鎌太郎は石松と女を取りもとうと云った。石松は喜んで、その話を仲のいい小松村の七五郎のところへ話しに行った。そこでは小政にも会い、彼は喜んでくれた。その足で石松は都鳥の所へ金を返しに行った。村は盆踊の最中だった。ヒョットコの面などをつけた男女でにぎわっていた。夕立が来た後、石松は村の辻堂で、面をつけたケンカ支度のやくざたちに取り囲まれている自分を発見した。名を名乗っても答えず、黙って切りかかってきた。石松は一年前斬った保下田の久六の舎弟から狙われていたことを思い出した。彼は応戦した。が、数には勝てず、傷ついた。今頃は身受山に夕顔が連れられてきた頃だ。女の花嫁姿を見るまでは死ねないと、彼は思った。−−薄れゆく意識の下で夕顔の面影をまぶたに浮べた石松はにっこりした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
上映時間 97
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