閉じるボタン

「幸福はあの星の下に」(1956)

0点--

あらすじ

芸が看板の新橋芸者八千代はもう四十才、家も建てたし、売れッ妓の小鈴を抱えて繁昌しているが、ある日、八千代の養女で舞踊研究所をやっている花柳三千代から、七条紀康のバー「驢馬」が経営難だときくと、自分の家を抵当に入れて百万円の金を融通したのも、二十年前の愛人紀康と、生まれると直ぐ手放した紀幸を思えばこそである。その頃、紀康の病妻幸子は焼け跡の小住宅で良人と息子に看とられながら、息を引きとった。お通夜に紀幸は小学三年生のときに書いた作文を、母の柩の前で朗読した。涙ぐましいその話を三千代から聞いた八千代は、自分の腹を痛めた紀幸が幸子を生みの母と信じていることに、嫉妬を感じないではいられなかった。翌日の告別式に八千代は十七年ぶりで紀康親子と対面した。こみ上げて来る生みの母としての愛情も八千代を知らぬ紀幸にとっては他人ごとでしかない。八千代は今更のように「生みの母より育ての母」という昔からの言葉をしみじみと味わうのであった。幸子の遺言には自分が死んだあと、八千代と一緒になってくれとあったが、紀幸は八千代を後妻にすることを強く反対した。父の再婚には異存はないが、芸者は絶対にいやだというのだ。紀康はわが子の持つ十代の潔癖なモラルに心うたれながらも途方にくれた。三千代は八千代に直接紀幸に会うことをすすめた。それを盗み聴いた小鈴は、学校から帰る紀幸を待ち伏せて八千代の気持を伝えた。紀幸は自分の母は幸子しかいないと突張るのだった。やがて「驢馬」に現れた八千代は紀康に「あなたとはやっぱり縁がなかったのね」といった。同じ頃、紀幸は幸子の一番好きだった作文を読んでいた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
上映時間 101
チケット 前売りチケットを購入する