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「現代の欲望」(1956)

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あらすじ

大東京の白昼、丸の内ビル街で飯塚メリヤス工業の社長飯塚公平が投身自殺を遂げた。新聞記者のカンは、同じビル街にある谷川商事に目を付けた。谷川商事の社長谷川宏は異状なほど金銭慾にとりつかれた行動的戦後派青年で、東洋銀行江戸川支店長と結託しての闇金融を最大の仕事として法の網をくぐっていた。彼の高利からする中小企業の哀れな犠牲者の一人が飯塚公平だったのだ。谷川は大実業家をパトロンに持つバー・リラのマダム美沙子を情婦にし、また侍合銀月の女将しづ江を商談や饗応に利用していた。彼にとって女は、生活の道具でしかなかった。谷川は昭和士地の株を三星証券を通じて買いこんでいたが社長に会いに行った折、社長秘書の飯塚せつ子に逢い、彼女が自殺した公平の娘だと知る。良心に責められた谷川は就職難に悩むせつ子の弟新一を、三星証券の重役に大金を呈して就職させ、なにかと姉弟の面倒を見た。二人は誠実な谷川に感謝し、せつ子も彼を愛し始めた。谷川は良心に責められながら結婚を真剣に考えていたが、ある日せつ子の家を訪れ総てを告白した。彼を許そうとしない一家に落胆した谷川は、田舎から上京した両親を愛情を以って迎えたが彼等の上京の目的は兄の選挙資金の無心だった。久方ぶりに訪ねて来た学校友達三神も、目当ては谷川の持つ金だった。総てを信用できなくなった彼は昭和土地乗っ取りにファイトを燃やしたが、社長灘波大二郎の画策で水泡に帰し、総てを差押えられて無一文となった。先に闇ブロー力ーに二百万円を浮貸しして持逃げされ、失敗の原因を作った社員山西をも咎めず谷川は敗残の身で故郷に向う。だが彼は、故郷の土を踏む前、再び闘争心に燃え、一介の闇ブローカーとして新しいスタートに就いた。山西の告白から彼の真情を知ったせつ子は、改めて谷川の後を追った。だが谷川は彼女の願いをしりぞけ、夕闇のビルの谷間に一人消えて行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
上映時間 121
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