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「銀二郎の片腕」(1953)

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あらすじ

北国の果て、限りなく曠原のひろがるところに北村牧場があった。美しく勝気な未亡人の手に経営されていた。牧夫銀二郎は狂的なほど潔ぺきな男で、この上もなく女主人思いであった。銀二郎は牧場が買いつけた時価三百万円もするホルスタインの種牛を、遥々貨車によって無事牧場まで運んで来た。それを迎えてその夜牧場では大祝宴が開かれたが、日頃銀二郎にその中年の情熱を寄せている女主人は、彼一人を自分の部屋に呼んだ。が、彼はたゞかしこまるばかりであった。村の駐在所の丸谷巡査の頼みで、その甥の健吾を牧夫として雇入れたが、遊蕩的な健吾は女主人の部屋へ折があれば入りびたるようになった。銀二郎の心はおだやかではなかった。ある夜女主人の窓下で彼女と健吾との間に、子供が出来たらどうするという会話がとり交されているのを立ち聞いて、健吾への怒りにもえた。しかし事実は、健吾が女中のたみを犯したことを女主人がたゞしていたのであった。翌日健吾とたみの駈落ちで銀二郎の誤解はとけた。正月に女主人の供をして村へ出た銀二郎は、差し向いで初めてゆっくり酒をくみ交した。こうして二人の心は少しずつ相寄って行ったが、銀二郎は常にあやうく自制の心を保った。離れ座敷落成祝いの席で、女主人が銀二郎に挑むように、自分の結婚話がきまったと披露したとき、銀二郎の心は爆発した。女主人の手管にたけた挑戦に彼の素朴な情熱が堪えられなかったのである。彼はその場で薪割りをとりあげると自分の左腕を切り落し、吹雪の曠野へとび出して行った。女主人はその血のあとをたどりながら情熱に燃えて彼を追って行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1953年
製作国 日本
上映時間 82
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