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「二人の息子」(1961)

65点65

あらすじ

赤木家の長男健介は大学を卒業して一流の海運会社のサラリーマンだが、両親の反対を押し切ってバーの女葉子と結婚、子供と三人で幸福に暮らしている。高校を出た次男の正二はタクシーの運転手として働き、妹の紀子は健介の会社のエレベーターガールを勤めていた。これらのバランスが或る日崩れてしまった。父信三郎が小学校の校長を停年で退き、裁判所に勤めていたが上役と衝突して突然職を失ってしまったからである。家族会議の結果、退職金をもとに白タクを開業、正二が父母を養っていくことになった。一方紀子にはしつこく求婚するボイラーマンの寺岡がいたが、紀子は決心がつかないでいた。その紀子を部長の阿部が見染めた。健介は大乗気である。二カ月経っても健介の家からは一銭の援助もなかった。健介は父母を養老院にやろうとする下心があった。正二にしても、幼い頃から健介は両親に可愛がられ出世コースを辿っているのにくらべ、自分は大学にも行かせてもらえなかった、そんな不満が常に心の中にあった。或る晩、正二の車は熱海の帰りに事故を起してしまった。正二は奇蹟的に助かったが車はつぶれ、十五万円の賠償金を負うハメとなった。不幸は不幸を呼んだ。紀子が阿部部長の家に呼ばれ、求婚された晩のことである。その帰途、紀子は嫉妬に狂った寺岡のナイフで殺された。余りのことに信三郎は自殺を図るが老妻に発見され未遂に終った。通夜の席上で正二は健介をせめた。春の訪れ近い冬の朝、健介はトラの子の貯金をそっくり弟の正二に渡してやった。骨肉の絆だけがもたらす暗黙の和解が、固く閉ざされていた赤木家の扉にも春を招いたのである。どちらからともなく肩を寄せあった二人の息子の表情は明かるかった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1961年
製作国 日本
上映時間 93
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