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「斑女」(1961)

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ナイトクラブのホステスを主人公にした、中村登監督お得意の大船調女性映画。夫を捨てて義弟と駆け落ちした英子は、東京でナイトクラブに勤めることになる。やがて義弟の心は英子から離れていくが……。原作は、村松梢風の短編『塔』『斑女』『波の塔』の3編を一つにまとめたものである。

あらすじ

栗田英子は夫を嫌って義弟の浩と駆け落ちした。後を追う浩を東京タワー付近でまいたところで初老の画家加賀美正一と知り合いいきつけのレストランに入った。そこへ加賀美の愛人でナイトクラブ王冠のホステス佐藤ルリ子が浩と現われた。タワーの付近で浩と偶然知り合ったルリ子が事情をきいてやってきたのだが、彼女は加賀美にアパートを移る相談があった。ルリ子は前から王冠での友人吉沢カナ子が住むタワー近くのアパートに移りたがっていた。彼女には加賀美と関係をもつ以前から大倉健という恋人があり東京タワーに勤めていたからだ。加賀美は英子を王冠に勤めさせ、浩と一緒にルリ子が越した後の白鳥荘に入れた。英子は白鳥荘の管理人竹内ゆきに浩の住込みの職を頼んだが、浩は自分を遠ざけようとする英子のことを考え勝手に中華料理店の出前になった。加賀美が真珠の首飾りを買ってくれた銀座の宝石店の瀬川が英子に誘いをかけてきた。英子は外国人バイヤーのオンリーになって商売の秘密を探ってくれと頼まれ、水商売の女としか写らない自分が哀れだった。即答をさけて帰った夜、浩と偶然出会った。浩はゆきの姪で大阪から家出してきた清美に会いに行くところだった。英子に冷くきれた浩の心は清美に傾いていたのだ。翌日、英子はオンリーを承諾したが、それから一カ月、瀬川は後悔のうちに過した。加賀美に英子を商売に利用したと難詰された瀬川は深くうなだれた。外国人バイヤーが帰国した日、瀬川は英子を熱海に連れて行ったが、英子は瀬川を難詰して東京へ帰ってきた。浩と清美が行方不明になっていた。一方、ルリ子と健の関係が加賀美に知れ、ルリ子と別れた加賀美は英子を連れて京都へ立った。英子は加賀美といる時が一番平和だった。京都で二人はカナ子に会った。彼女は結婚を約束しながら七百万円の貯金をだましとって逃げた王冠の客山田を探しにきたのだという。カナ子は気がおかしかった。ふらふらと車道を突っ切ろうとした。あわてて止めに出た英子は激しい車の流れの中に立ちすくんだ。その時、一人のサンドイッチマンが二人のところに駆けよろうとして車にはねられた。仮面が飛んで中からのぞいた顔は浩だった。一瞬、英子の脳裡に上京以来の生活が浮かんで消えた。落着くべき時が来たようだ。英子は浩の体をしっかり抱いた。−−怪我をした浩を抱えて、英子は再び夜の蝶となった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1961年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 87
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監督

キャスト